更新日: 2023.02.17 01:38
【動画】森の妖精出動、オーダー失敗、高速クラッシュetc. WRCスウェーデン5つの出来事
2月9日（木）から12日（日）にかけて、北欧のスウェーデンでWRC世界ラリー選手権第2戦『ラリー・スウェーデン』が開催された。既報のとおり、Mスポーツ・フォードWRTのオット・タナク（フォード・プーマ・ラリー1）が移籍後初優勝を飾った同イベントを5つの出来事で振り返る“Top 5 Moments”が、シリーズ公式YouTubeチャンネルで公開されている。
各ラウンドの終了後にWRCがYouTubeの公式チャンネル（https://www.youtube.com/@wrc）に投稿しているこの動画は、その名のとおり当該のラリーで起きた5つの象徴的な出来事を紹介するものだ。
ラリー・スウェーデン編では、Mスポーツから出戻り移籍をした後の初陣で、優勝争いを繰り広げたクレイグ・ブリーン（ヒョンデi20 Nラリー1）のシリーズ復帰をはじめ、“妖精さん”にスノーバンクからの脱出をサポートしてもらったエサペッカ・ラッピ（ヒョンデi20 Nラリー1）のスタック、さらに、勝田貴元（トヨタGRヤリス・ラリー1）が金曜のSS4でベストタイムを記録した直後のステージで襲われたロールリング・クラッシュが選ばれた。
ヒョンデにとって「まさか」だったチームオーダー・トラブルも4つめの出来事として扱われている。最終SS18を前に、タナクと並び今戦の“主役”を演じたブリーンと、僚友ティエリー・ヌービル（ヒョンデi20 Nラリー1）の順位を入れ替える策をとった同陣営だったが、ヌービルのミスにより作戦は失敗。一度入れ替えた順位が再度反転し2位ブリーン、3位ヌービルという結果に終わった。
最後の5つめは、イギリスの名門チームが歓喜に湧いたタナクの優勝だ。Mスポーツ・フォードにとっては2022年の開幕戦モンテカルロ以来、385日ぶりの勝利であり、喜びもひとしお。長い交渉の末にタナクを呼び戻したチームの創設者マルコム・ウィルソンの目には涙が浮かんでいた。また、両名が抱き合う姿も印象的なシーンとして収められている。
