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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.05.13 11:38
更新日: 2023.05.13 13:29

明暗分かれたトヨタ。ロバンペラが初日首位の一方、僚友エバンスと勝田はデイリタイア/WRCポルトガル

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ラリー/WRC | 明暗分かれたトヨタ。ロバンペラが初日首位の一方、僚友エバンスと勝田はデイリタイア/WRCポルトガル

 WRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・ポルトガル』は、5月12日(金)のデイ1でSS1からSS8が行われ、波乱の展開となるなかTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合トップに立った。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は既報のとおり、同日午前中のループで発生したマシントラブルによりデイリタイアとなっている。

 前日11日(木)のシェイクダウンに続いて行われたセレモニアルスタートにより開幕した今季第5戦ラリー・ポルトガル。その競技初日は晴天の下、ドライコンディションでの戦いとなった。

 デイ1を総合首位で終えたロバンペラは、乾燥したグラベル(未舗装路)ラリーでは不利とされる早い出走順、僚友エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)に次ぐ2番目だったにもかかわらず、初日に行われた8つのスペシャルステージ(SS)のうち3本のSSでベストタイムをマーク。その内のひとつSS5の終了時点でダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)を逆転して首位に浮上すると、総合2番手に順位を下げたライバルに対して10.8秒のリードを築いてみせた。

 前年大会の覇者である“フライング・フィン”は今朝のふたつのステージでは過度のアンダーステアに悩まされていたが、最速タイムを記録したSS3直後のタイヤフィッティングゾーンでセットアップを調整し、午後のステージでのスピードアップにつなげた。

 一方、午前中にラリーをリードしたMスポーツのオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)が右フロントタイヤのパンクによって大きくタイムを失った後、新しいラリーリーダーとなったソルドはSS7でオーバーシュートがあり、これによって約10秒を失ってしまう。この時点で首位ロバンペラとのギャップは14.2秒にまで開いたが、一日の最後に行われたスーパーSSでベストタイムを刻み、タイム差を3.4秒縮めている。

 ソルドのチームメイトであるティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)は僚友から15.2秒、トップからは26.0秒おくれて総合3番手でラリー初日を終えた。

 彼もまたSS8で2番手タイのタイムを記録する速さを見せ、総合5番手で迎えた同ステージでエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)とピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)の両名から表彰台圏内のポジションを奪った。しかし、その差は非常にタイトでありヌービルと4番手ルーベとのギャップはわずか0.9秒。ラッピとも1.3秒しか離れていない。

総合2番手につけているダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル
総合2番手につけているダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル
総合首位で迎えたSS4で、右フロントタイヤのパンクに見舞われたオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル
総合首位で迎えたSS4で、右フロントタイヤのパンクに見舞われたオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル

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