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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.06.23 18:00
更新日: 2023.06.23 18:05

新生ナイトロクロス開幕。猛暑の影響で周回短縮も、フレイザー・マッコーネルが新時代初戦を制す

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ラリー/WRC | 新生ナイトロクロス開幕。猛暑の影響で周回短縮も、フレイザー・マッコーネルが新時代初戦を制す

 創設者兼初代王者トラビス・パストラーナの手により、2018年に産声を挙げたNitroRXナイトロ・ラリークロスは、今季よりその名称を一新。従来からのシリーズコンセプトをより鮮明に打ち出すことを狙い、これまでのNitroRX改め『Nitrocross(ナイトロクロス)』へと生まれ変わり、6月16~17日にオクラホマ州ジェイのミッドアメリカ・アウトドアで開幕のときを迎えた。

 全10戦で構成された9カ月にわたるシーズンのオープニングラウンドでは、王者ロビン・ラーソン(ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク)やクリス・ミーク(XITEエナジー・レーシング)ら実力派を退けた、フレイザー・マッコーネル(DRR JC)が初代ウイナーの栄冠を手にした。

 本格的にNitroRXとしてシリーズを開催した2021年のチャンピオンであり、オーガナイザーとしての顔も持つパストラーナは、このナイトロクロス創設当初より「ヨーロッパにルーツを持つ単なるミックスサーフェースのシリーズではなく、その進化版である」ことを折りに触れて強調してきた。

 そうした本人の意図がより色濃く反映された今季は、ダート路面をベースとしつつ、ハイバンクのターンと大きなギャップを持つジャンプスポットなど、そのトラック設計をさらに強化。これらはすべて、モトクロスのスター選手でもあるパストラーナの経験や意図が反映されたものとなっている。

 その最高峰クラス“グループE”では、最高出力1080PS(800kW)、0-100km/h加速約1.4秒というフル電動ワンメイクEV『FC1-X』が、グローバル選手権への成長を目指した昨季より導入されており、新年度も“ケン・ブロック・チャンピオンシップ・トロフィー”と名付けられたチャンピオンの栄冠を目指し、引き続き同車での勝負が繰り広げられる。

 一方、この2023-24年シーズンに導入される新たな競技フォーマットでは、各グループでプラクティスヒート最速となったドライバーがトップクオリファーのセッションに進出。ここで敗退した残る3名は予選グループに振り分けられ、バトルヒートを経てファイナル進出を目指す、というもの。それ以外のチームは、決勝日午前の予選ヒートなどを経て、全8台によるファイナルの出場権を争う。

強豪Dreyer&Reinbold Racing with JC Raceteknikは、王者ロビン・ラーソンやアンドレアス・バッケルドらに加え、開幕戦でコナー・デイリーを起用した
そんななか、初日から優位に戦いを進めたフレイザー・マッコーネル(DRR JC)が、ファイナルのポールポジションを得る

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