【ポイントランキング】2023年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ後

9月7日（木）から10日（日）にかけて、中央ギリシャのラミアを拠点にWRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』が開催され、既報のとおりTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ／ヨンネ・ハルットゥネン組（トヨタGRヤリス・ラリー1）が優勝。タイトル防衛を目指す最年少チャンピオンが2023年シーズン3勝目をマークした。

　かつてはは“カーブレイカー・ラリー”の異名をとり、日本ではファンの間で“悪路ポリス”と表現されることもある伝統のラリーは、今回も多くのマシンにトラブルやアクシデントを引き起こした。シリーズでも指折りの過酷さで知られるイベントも以前よりは路面が改善されているが、その過酷さがいまなお健在であることの証左だろう。

　そんななか総合首位の座を争っていたティエリー・ヌービル（ヒョンデi20 Nラリー1）とセバスチャン・オジエ（トヨタGRヤリス・ラリー1）が揃って脱落したデイ3でトップに浮上したロバンペラは、この週末をとおしてリスクを避けつつ要所を締めるクレバーな走りを展開。それは最終日のデイ4でも見られ、午前中のふたつのステージではマージンを持った走りで確実に優勝に近づいていった一方、最終パワーステージでは持ち前のスピードを発揮して堂々のトップタイムを記録し、25＋5の“フルポイントマーク”で週末を締めくくってみせた。

この結果、ランキング首位に立っている22歳の史上最年少王者は獲得ポイントを200点の大台に乗せると同時に、今大会2位でドライバーズランキングでも2位につける僚友エルフィン・エバンス（トヨタGRヤリス・ラリー1）とのポイント差を、戦前の25ポイントから33ポイントに拡げている。

　WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ後の各選手権ランキングは以下のとおりだ。

■2023年WRCドライバー選手権ランキング（第10戦終了時点）

■2023年WRCコドライバー選手権ランキング（第10戦終了時点）

■2023年WRCマニュファクチャラー選手権ランキング（第10戦終了時点）