更新日: 2017.11.14 17:15
3度のル・マン制覇と6回の戴冠。WEC新時代を制した偉大なるポルシェの足跡
歴代トップのル・マン24時間レース通算19勝を誇るポルシェがル・マン/WEC世界耐久選手権の最高峰クラスに復帰参戦すると発表したのは2012年のこと。それから2年後の2014年、満を持して登場したポルシェは初年度から速さをみせると、翌年の2015年からシリーズ撤退を発表した2017年までにル・マン3連覇、さらに3年連続シリーズチャンピオン獲得という輝かしい成績を残してきた。そんな“耐久の雄”のWEC復帰からまもなくラストランを迎える今日までの足跡が公開されている。
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LMP1チームの足跡、2017年FIA世界耐久選手権のチャンピオン
ポルシェLMPチームのサクセスストーリー
2011年末
スタッフの採用を開始(当時の状況:フリッツ・エンツィンガーと5名の従業員)。
2012年
オフィス棟およびサービス工場を建設。最初のドライバー、ティモ・ベルンハルトおよびロマン・デュマを発表。
2013年6月12日
バイザッハにおいて初代919ハイブリッドの初テストドライブ。ドライバーはティモ・ベルンハルト。
2013年
世界各地のサーキットでテスト。並行してバイザッハで1,053回に及ぶピットストップの練習などを実施。ドライバーは、ニール・ジャニ、マーク・ウエーバー、ブレンドン・ハートレーおよびマーク・リーブを発表。LMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガーを中心としたチームが230名に。アレクサンダー・ヒッツィンガーがテクニカルダイレクター、アンドレアス・ザイドルがチーム代表に就任。
2014年2月
ドライバーの組み合わせを確定。ベルンハルト/ハートレー/ウエーバー組、デュマ/ジャニ/リーブ組。
2014年3月4日
ジュネーブモーターショーでポルシェ919ハイブリッドと911 RSRを公開。
2014年4月20日
デビュー戦で表彰台へ。シルバーストン6時間レースでベルンハルト/ハートレー/ウエーバー組が3位入賞。
2014年5月2日
2戦目にして初のポールポジション獲得。スパ・フランコルシャンでジャニ/リーブ組が予選を支配。
2014年6月15日
ル・マン:マルク・リーブが総合11位でゴール。レース終了2時間前には4位ポジションで走行するも、ギアボックス修理のため長時間のピットストップ。ほぼ同時に、レース2位のマーク・ウエーバーがエンジントラブルでリタイア。両方の919ハイブリッドとも、レース序盤からトラブルに見舞われたものの(カーナンバー14は燃料システム、カーナンバー20はサスペンション)、見事な追い上げを見せた。レース終盤にかけて、カーナンバー20が長時間に渡って首位を走行。
2014年10月12日
富士スピードウェイで、初めて919がレース中のファステストラップを記録(ウエーバー)。
2014年11月15日
初めて2台の車両が表彰台を獲得。バーレーンにおいて、デュマ/ジャニ/リーブ組が2位、ベルンハルト/ハートレー/ウエーバー組が3位を獲得。
2014年11月25日
2015年のスパおよびル・マンに3台目のポルシェ919ハイブリッドを投入すると発表。
2014年11月
2015年のスパおよびル・マンにおける3台目の919ハイブリッドのドライバーとしてニコ・ヒュルケンベルクと契約。
2014年11月29日
初めて2台の919がフロントロウを独占。サンパウロ戦で、ベルンハルト/ウエーバー組が919ハイブリッドにとって4回目のポールポジションを獲得。
2014年11月30日
サンパウロ戦で、デュマ/ジャニ/リーブ組が919で初優勝。これはデビューシーズンにおける6回目の表彰台で、残り30分時点でマーク・ウエーバーが激しい事故に見舞われた状況下でのドラマチックな勝利であった。幸いウエーバーは大きなケガもなく難を逃れた。
2014年12月15日
2015年型ポルシェ919ハイブリッドがバイザッハのテストコースに初登場。ドライバーはマーク・リーブ。