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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2018.06.07 12:55
更新日: 2018.06.07 12:57

盛り上がりをみせるアジアレースが再度日本上陸! 2年目を迎える『SUZUKA Race of Asia』

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ル・マン/WEC | 盛り上がりをみせるアジアレースが再度日本上陸! 2年目を迎える『SUZUKA Race of Asia』

 2017年から、世界屈指のコースである鈴鹿サーキットを舞台にスタートしたのが『SUZUKA Race of Asia』。近年大きな盛り上がりをみせるアジアのモータースポーツを肌で感じることができるレースだ。

 メインレースとなるのは、同じく17年からスタートした『Blancpain GT Series Asia(ブランパンGTシリーズ・アジア)』。日本ではSUPER GT GT300クラスや、スーパー耐久ST-Xクラスで使用されるFIA-GT3カーによるレースだ。このFIA-GT3カーを使って、ヨーロッパではBlancpain GT Series(ブランパンGTシリーズ)というレースが開催されており、毎戦50台以上ものエントリーを集める人気となっているが、ブランパンGTシリーズ・アジアはこのアジア版として始まったもの。

 初年度となる2017年から中国や台湾、香港、マレーシアといった地域のジェントルマンドライバーたちを擁するチームが参戦を開始しはじめたが、彼らはヨーロッパのGT3カーを製作する自動車メーカーのバックアップを受けつつ、非常に高いレベルのレースを展開してきた。また、これまでアジアのレースで見られがちだった曖昧なジャッジも、ヨーロッパ基準のものが採用され、こちらもレベルが高まっている。

 特にそのレベルの高さを感じさせたのが、2017年の『SUZUKA Race of Asia』。このレースと、それに続く富士スピードウェイでのレースでは日本チームがスポット参戦したが、ヨーロッパ基準に合わせたハイレベルなレースに、ひと筋縄ではいかない戦いを強いられた。もちろん日本チームのレベルも高いのは間違いないのだが、アジアの舞台で戦うにはある意味での“慣れ”が必要であることを痛感させたのだ。

 2018年はすでにマレーシア・セパンサーキットでの第1戦が行われており、このレースには29台のGT3カー、そして近年そのコストのリーズナブルさで続々と台数が増えるGT4カーがエントリーした。シリーズの主役と言えるのは、昨年もチャンピオンを獲得したメルセデスAMG GT3を走らせるGruppeM Racing Team。メルセデスの力が入れられた強力なラインアップで、昨年も『SUZUKA Race of Asia』で1勝を飾っているほか、2018年第1戦でも2勝を挙げている。

2018 Blancpain GT Series Asia 第1戦 セパンRace1スタートシーン
2018 Blancpain GT Series Asia 第1戦 セパンRace1スタートシーン

 これに対抗すると思われるのが、アウディR8 LMSを走らせるPhoenix Racing AsiaやAbsolute Racing、OD Racing Team WRT、ランボルギーニの強力なバックアップを受けるFFF Racing Team by ACM、フェラーリを走らせるHubAuto Corsa、ポルシェのアジアにおける主要カスタマーであるCraft-Bamboo Racingといったところか。

 いずれも各自動車メーカーのファクトリードライバーが乗り込むことが多く、鈴鹿の経験不足などまったく感じさせないスピードは必見だ。もちろん、迎え撃つ日本勢も黙ってはいないだろう。アジア最強を決める一戦は見逃すことができない。


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