マイク・ロッケンフェラーは3月18日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されるWEC世界耐久選手権開幕戦で、同ラウンドを欠場するセバスチャン・ブルデーの代理を務める予定だ。
元アウディ・ワークスドライバーであるロッケンフェラーは、2022年シーズンからWECに参戦する新チーム、ベクター・スポーツに加わり、同チームのレギュラーであるニコ・ミューラーとライアン・カレンとともに10号車オレカ07・ギブソンのステアリングをシェアする。
本来、彼らとマシンを共有するはずだったブルデーは、同じ週末に第2戦セブリング12時間が行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でDPiプログラムを展開しているチップ・ガナッシ・レーシング（CGR）との契約を優先するため、WEC開幕戦を欠場することになった。
これにともないイギリスチームに加わることになったロッケンフェラーはWECの緒戦と、その前週に実施される“オフィシャル・プロローグ”にもベクターから参加予定だ。
なお、ブルデーと同様にユナイテッド・オートスポーツからWECにフル参戦することがアナウンスされているアレックス・リンについても、キャデラックが支援するCGRのオーダーにより、IMSAのイベントを優先しWECのシーズンオープニングをスキップすることになる見込みだ。
「セブ（セバスチャン・ブルデー）がセブリング1000マイルで私たちと一緒にいられないことは最初から分かっていたが、彼の代役としてマイク（・ロッケンフェラー）よりも優れた適任者はいない。彼はきっとチームとうまくフィットするだろう」と語るのは、チームマネージャーのゲイリー・ホランド。
「彼のセブリングでの経験は、ニコ（・ミューラー）とライアン（・カレン）にとって非常に重要であり、1000マイルに先駆けて行われるプロローグの週末が待ちきれないほどだ」
そのロッケンフェラーはセブリングでIMSAとWEC、両方のレースに出場することになっている。北米スポーツカーシリーズの耐久カップ“IMSAミシュラン・エンデュランスカップ”のドライバーとしてアクション・エクスプレス・レーシングに所属する彼は、同じ週末に小林可夢偉、ジミー・ジョンソンとともに48号車キャデラックDPi-V.Rをドライブする。
「セブリングの週末は僕にとって忙しいものになりそうだけど、楽しみでもある。早く仕事を始めてトロフィーを手に入れたいね」とロッケンフェラー。
「このダブルヘッダーの機会を与えてくれたアクション・エクスプレス・レーシングと、アリーにとても感謝している。セブリング12時間は彼らにとっても重要だけど、両方のレースに参加できるのはとてもうれしい。うまくいくと確信しているよ」
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