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投稿日: 2022.09.14 07:05

プジョーの核心部に攻め込む由良さんと、カメラを持ったノリノリ王子。グリッドでは中嶋親子が揃う【WEC富士裏側ブログ】

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Blog | プジョーの核心部に攻め込む由良さんと、カメラを持ったノリノリ王子。グリッドでは中嶋親子が揃う【WEC富士裏側ブログ】

 ついに“ル・マン”が日本に帰ってきた!

 というわけで、3年ぶりのWEC富士6時間レースが無事に終了しました。ここでは、コロナ禍になってから海外出張=ル・マンにも行けなくなり、WECのパドックに戻ることを心待ちにしていた編集部員が、富士戦の舞台裏を写真とともに(テンション高めに)お届けします。

* * * * * *
 あまりに興奮しすぎて(?)、水曜日から現場入りしてしまったas-web取材班。パドックにコンテナがズラーっと並ぶ様、そこで働く多くの外国人スタッフの皆様、飛び交うフランス語・イタリア語・英語・ドイツ語……コレですよ、コレ。あの“WEC富士”がいよいよ帰ってきたんだなぁ、とこの時点で早くも涙目でした。

 この日は雨がザーザー降っておりましたが、16時過ぎ、一瞬の雲の切れ間に、いざピットロードへと出撃します。もちろん、お目当てはプジョー9X8。あの“ウイングレス”ハイパーカーがいよいよ生で見られる……と思ったのですが、この日はガレージ内でウマに上げられておりまして、カウル類も外れたまま。うーん、これだとリヤウイングまわりを外したLMPカーとあまり変わらんよな、とちょっと落胆。いやいや、まだ水曜ですから、これが当たり前。

 気を取り直して、ピットロードを歩きます。この日はサインエリア以外の、ピット内部の設営はほとんどの陣営で終わってしまして、車両のメンテがメインのようでした。プレマ、コルベットなど、これまで日本にはあまり来たことがないところは新鮮。いやぁ、どのピットも装飾がカッコいいです。

 GTワールドチャレンジ・ヨーロッパなどでお馴染みの、アイアン・リンクス。映像で見ていて、マシンのカラーリングにもものすごく惹かれていたのですが、実際に見ると思っていた以上にビビッドで、いい! フロントエアダクトの金網の部分にもチーム名が入っているのがツボです。ピットの装飾もシンプルながら、黒を全面に押し出していてカッコいい。

 昨年デビューしたトヨタGR010ハイブリッドは、MEGA WEBでの記者会見の際に、少しだけ間近で見たことがあったのですが、この日はこの状態。まぁ、当然ですよね。

 ピットロードエンドまで来ました。一番端の45番ピットは、スーパーGTではつちやエンジニアリングの定位置ですが、WECではポルシェのセーフティカー専用ピットとしてあてがわれていました。こうして工具箱とともに、世界を転戦しているんですね。

■軽トラ+レーシングカー

 明けて木曜日。この日は朝イチから、中嶋一貴TGR-E副会長の独占インタビュー取材でした(写真撮り忘れ)。ドイツに赴任してから8カ月、多忙な副会長のお仕事内容、WECにおける役割などをたっぷり伺いました。近日中に記事化の予定ですので、少々お待ちください。

 取材終了後、走ってトヨタのピット裏へ。ドライバーが取材可能な時間帯だったので、小林可夢偉代表兼選手にお話を聞きます。まだ走行前であり、さらに大事な地元戦のレースウイークということもあってか、この時点ではやや表情が硬いかな、という印象を受けました。

 木曜のピットロードは、車検場との行き来や、ピットストップ練習が行われることなどもあって、マシン観察には絶好の機会。鈴木紳平カメラマンもル・マンのブログで触れていましたが、トヨタの転がし用の白ホイール、なかなかカッコいいです。

 しつこいようですが、アイアン・リンクス、カッコいいです。

 今年で見納めのLMGTEプロクラス。個人的には、GT3よりも明らかに作りが細かくて美しいLMGTE規定の車両が大好きなのですが、来季はアマクラスのみとなってしまいます。にしてもこのポルシェ911 RSR-19のリヤディフューザー、いいですね。リヤバンパーと一体構造なのは、素早い交換に対応するためのものと思われます。

 プジョーのピットの前に差し掛かると、ちょうどジェームス・ロシター選手がサーキット入りしたところのようで、メカニックさんたちに挨拶まわり。ついでに我々メディアとも挨拶してくれました。久々に会いましたが、相変わらず気さくなナイスガイです。

 この『軽トラでマシン牽引』が、一番“WEC富士ならではの光景”に感じてしまうのは私だけでしょうか。どう考えても、日本以外じゃありえなくて以前から好きなのです。

 プジョー9X8がピットにいない、ということで車検場へ。ちょうど94号車の車検が終わり、ピットへと戻されるところでした。途中、ピットロード入口で富士山を絡めて記念撮影。前日の雨を思えば、この日は富士山が顔を出してくれてよかったですね。

 ピット前に戻された9X8をじっくり観察します(同様のメディア・関係者の方多数)。本当、このクルマに関しては「見飽きる」ということがありません。どんな部分をとっても「見たことがない」造形ばかりで、本当に新鮮でした。

 ライター・世良耕太氏も、もちろんかぶりつきでウォッチング。その成果(釣果)は、こちらこちらからどうぞ。

 ドライバーも続々とサーキット入り。ピット裏でスタッフとじゃれあって爆笑しているのは、アレックス・ブランドルさんです。

 おーっと、イケメンの流し目っ! 個人的にもLMP2時代から注目していた、アルピーヌのマシュー・バキシビエールさんです。モンツァでの、トヨタを相手にしても一歩も引かない姿勢にはシビれましたね。念願かなって、このあとインタビュー取材ができましたので、気になる方はこちらからご確認を。

 午後になり、14時30分からはトラックウォークの時間。富士を初めて走るドライバーが多いこともあってか、チームスタッフを含め、想像以上の人数が続々とコースインしていきます。こちらはプジョー様ご一行。

 JOTAご一行は、なぜかピットロード出口で足を止めてみんなでヒソヒソ話。このときすでに、決勝で上位浮上のカギとなった燃費戦略を考えていたのでしょうか。

 デンプシー・プロトン・レーシングのハリー・ティンクネルさん。昨年まで、IMSAではマツダDPiのドライバーでしたし、2015年はニッサンGT-R LM NISMOのドライバーでもありました。なにかと日本メーカーに馴染みがあるドライバーです。

 セーフティカーの整備場所はピット出口寄りですが、待機場所は入口側のコントロールタワー前。右のスタッフは、ガムテープで前輪位置をバミっているところです。

 セーフティカーは、FIAドライバーアドバイザーのヤニック・ダルマスさんのお名前入り。もう1台にはセーフティカードライバーのペドロ・コウセウロさんのお名前が。こういったところも、さすが世界選手権といった感じですね。

■次のページへ:プジョーの核心部に迫りたい人と見せたくない人の攻防


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