ハースF1チームのケビン・マグヌッセンと、その父でル・マン24時間レースのクラス優勝経験をもつヤン・マグヌッセンが、MDKモータースポーツからガルフ12時間レースに参戦することが決まった。マグヌッセン親子は同チームのオーナー兼ドライバーであるマーク・クワンメとチームを組み、フェラーリ488 GT3エボをシェアする予定だ。
ガルフ12時間はIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの今季最終戦として12月9~11日、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催される耐久レースだ。2021年から今季初めにかけてスポーツカードライバーとして活動したケビンにとっては、1月のデイトナ24時間以来のGTレースとなる。
一方、元F1ドライバーで長年“コルベット使い”として活躍してきた49歳のヤンは先週末、ホンダNSX GT3エボでミシュラン・ル・マン・カップに出場したばかり。また、過去にはJMWモータースポーツからフェラーリ488のGTEモデルでル・マンを走った経験がある。
ガルフ12時間に向けた契約は、アメリカ人ドライバーのクワンメが5月に行われたF1マイアミGPでケビンと出会ったことがきっかけで実現した。
「マーク(・クワンメ)と僕はマイアミGPの週末に会って、アブダビで一緒にレースするアイデアが浮かんだ」とケビンは語った。
「僕たちは父に電話をした。そしてチームが決まったんだ。MDKモータースポーツは情熱的でプロフェッショナルなレーサーたちによって運営されている。彼らと一緒に仕事をするのを楽しんでいるよ」
「チームと一緒に何ができるのかを見るのが楽しみだ。もちろん、もう一度父と一緒にドライブするチャンスが与えられたことにも、とても感謝している」
ケビンとヤンのマグヌッセン親子は、2021年のル・マン24時間で初めてクルマをシェアし、母国デンマークのハイクラス·レーシングが運営するオレカ07・ギブソンをドライブした。
来年はGT3でのフルタイム参戦を目指すヤンは、「このプログラムを立ち上げ、ケビンと僕をふたたび同じクルマに乗せてくれるMDKモータースポーツに心から感謝している」と述べた。
「2020年のル・マンでフェラーリ488をドライブする機会があったが、非常によくできているレースカーだった。経験豊富なチームと、本当にレースをしたいと思っている3人のドライバーと組み合わせて何ができるかを見てみよう。きっと楽しいことになるはずだ!」