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投稿日: 2017.04.23 23:09
更新日: 2017.04.23 23:13

「僕はディフェンスは好きじゃない」。ガスリーがスーパーフォーミュラ決勝で得たもの

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スーパーフォーミュラ | 「僕はディフェンスは好きじゃない」。ガスリーがスーパーフォーミュラ決勝で得たもの

 注目新人ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)のスーパーフォーミュラ初戦は、決勝10位という結果に終わった。開幕前のテストでは自他ともに好印象を抱くことができる順位と内容だっただけに、これは残念な結果と言わざるを得ないところだ。レース後のガスリーは苦闘を振り返りつつ、次戦での巻き返しを睨んでいた。

「金曜の練習走行から、とにかく難しいウイークエンドだった。予選ではマシンの状態に前進も見られたと思うけど、今日はフロントもリヤもグリップに悩むことになったし、ダウンシフトに問題を抱えてもいた。思ったようにマシンを走らせることができなかったよ。厳しい状況のなかでも最大限の結果を得るために走る、今回はそういうレースになってしまったね」

 スタートダッシュは良かった。8番グリッドから2ポジションアップに成功して6番手へ。苦闘のなか、これは本人も「今日のレースでポジティブに感じられた要素のひとつがスタートだった」と認めるところである。

 そしてピットからのコールに応じて2周終了時にピットインしてタイヤ交換義務を消化。右フロント1輪交換+給油で4秒弱静止の作業は順調にチームがこなしてくれた。だが、結果的には1周目にピットしていた中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)に前に出られてしまうなど、戦略面もうまく機能したとは言い難い展開に陥ってしまい、マシンの状態にも悩みつつ苦戦していくことに。

 TEAM MUGENの手塚長孝監督も、「今回のピエールに関してはマシンのバランスも満足いくものではなかったですし、作戦的にもうまく運んでやれなかったと思います」と振り返るところである。

 小林可夢偉(KCMG)やフェリックス・ローゼンクビスト(SUNOCO TEAM LEMANS)と好バトルを演じるシーンもあった。どちらも「いいバトルではあった」とガスリー本人は振り返りつつも、特に終盤、ローゼンクビストの猛攻から10位を守った戦いについては「僕は本来、ディフェンスするバトルは好きじゃない。攻める方でいたいし、今度はもっと前で戦いたい」と、不本意な位置と境遇での戦いを残念そうに述懐する。

 ただ、ガスリーは決して悲観してはいない。


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