「スーパーフォーミュラには速いドライバーがたくさんいて、簡単な選手権でないことはテストの前から分かっていたことだ。今日はこういう厳しい状態でも、なんとかトップ10でフィニッシュすることはできた。テストでは安定してトップ5に入れていたわけで、トラブルが出たりしなければトップ5で戦うことはできたと思うし、早くトップ3で戦えるようにしたい。今回のデータを見て、次の岡山までには時間もあるので、しっかりマシンの改善をしていきたいと思う。今回学んだことを活かしたい」

 第2戦岡山は5週間後。とはいえ、レッドブルF1のテストドライバーでもあるガスリーはこの後も、「フランスに1日だけ居て、そのあとはソチ(F1ロシアGP)だ。オーストリアGPにも行ったりしなければならないね」という生活サイクルになる。移動との戦いも、やはり課題になってきそうだ。

 次なる実戦舞台は岡山国際サーキットになる。

「シミュレーターで何周かした。低速コーナーが多くて難しそうだし、鈴鹿とはコースのキャラクターがかなり違うよね。異なるフィロソフィー(哲学)が必要だと思う」と岡山のコース印象に触れ、「とにかくこれから今週末に起きた出来事を解析して、岡山でいい走りをするためにすべてをフォーカスしていく」との決意をガスリーは語る。

 GP2の先輩王者であるストフェル・バンドーンに続くスーパーフォーミュラでのデビュー戦表彰台はならなかったが、テストで発揮した輝きを再び見せるため、ガスリーの視線は1カ月と少し先の岡山ラウンドを見据えている。土日個別2レース制という特殊フォーマットのなかでの挽回はなるか。大器ガスリーの走りから次戦も目が離せない。

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