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投稿日: 2023.07.23 18:22

JRPが今年始動した『GPR KARTING SERIES』との協力を発表「未来のアスリートを増やす活動は大変重要」

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スーパーフォーミュラ | JRPが今年始動した『GPR KARTING SERIES』との協力を発表「未来のアスリートを増やす活動は大変重要」

 7月15日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦が行われた静岡県の富士スピードウェイで、シリーズを運営する日本レースプロモーション(JRP)の上野禎久社長と、2023年から新たにスタートしたカートレースシリーズ『GPR KARTING SERIES』のプロモーターであるグローバルプロモーションオブレース(GPR)の松浦佑亮代表が出席し、両シリーズの協力のいきさつ、協力によるレース業界の未来に向けての活動について語った。

 松浦佑亮代表は12歳でカートレースに参戦し、その後フォーミュラカーシリーズにも挑戦するかたわらでカートチームの代表者としての活動を開始、これまで約30年間カートレースに参加し続けてきた。

 そのなかで、これまでのカートシリーズに対して周囲から聞こえてきたレースジャッジの平等化などの課題を解決するため、今年より新たに『GPR KARTING SERIES』を立ち上げ、これまでに三重県の鈴鹿、岐阜県の瑞浪で2戦ずつ計4ラウンドを開催している。

 JRP上野社長は最初に「今年の春に我々が掲げた、将来の業界を支えるモータースポーツ人材の育成というミッションとして、未来のアスリートを増やす活動は大変重要であると認識しています」と語り、「松浦さんの活動に共感して、僕のほうからぜひ協力をしたいとお声がけをさせていただきました」と述べた。

 そして、今回発表となったGPRとの協力について「まだ具体的にカートからSFというスカラシップ(をつくること)はできませんが、業界全体を巻き込んで、カートというカテゴリーにしっかりと我々がコンタクトして、未来のアスリートたちを育てる環境を支えたいという思いで今回GPRさんとコラボレーションいたしました」と、トップカテゴリーと入門カテゴリーを繋げる意図があったと説明。

 次にこの協力に関する将来的な活動に関して、他のカテゴリーからSFに繋がるスカラシップがないことを挙げ、「業界全体の話として、カートのみなさんが我々のレースに出る機会を作ってあげるとか、中間のカテゴリーも含めて将来的なスカラシップができるような協議を進めていこうという段階です」と述べ、サステナブルなモータースポーツ業界づくりにさらなる注力を進めていく意向を示した。

富士スピードウェイで記者会見に出席したJRPの上野禎久社長
富士スピードウェイで記者会見に出席したJRPの上野禎久社長

 GPRの松浦代表は「プロモーターとして大先輩であるJRP」からの協力に、「(シリーズ運営に関して)いろいろなことを吸収できると思いますし、教えていただけるという意味では非常に心強いです」とコメント。

 さらに、これから『GPR KARTING SERIES』を発展させていくためには「将来を夢見ている選手たちに対しては、言葉で伝えるコーチングではなくレースに参加することで自然に学ぶことのできるような環境づくりが大事」であるとして、その環境づくりのために「JRPをはじめとするいろいろな方々の協力を得て」これからのシリーズの発展を目指していくという。

富士スピードウェイで記者会見に出席したGPR松浦佑亮代表
富士スピードウェイで記者会見に出席したGPR松浦佑亮代表

 今回の第6戦では、その協力活動の一環として『GPR KARTING SERIES』のジュニアクラスに参戦する選手たちを招待し、日本のトップフォーミュラの現場を間近で感じてもらう取り組みを行っている。

 実際に、6人の選手が日曜決勝日に富士スピードウェイを訪れ、ピットウォークの際にはTCS NAKAJIMA RACINGの伊沢拓也監督からチームピットの紹介や、SF23で実際に使用されているステアリングの説明を受けていた。

TCS NAKAJIMA RACINGの伊沢拓也監督から説明を受けるジュニアクラスの選手たち
TCS NAKAJIMA RACINGの伊沢拓也監督から説明を受けるジュニアクラスの選手たち


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