レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.04.26 15:38
更新日: 2018.04.03 10:50

公道でもレースでも圧倒的な“威圧感”/GT300マシンフォーカス:ベントレー・コンチネンタルGT3

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | 公道でもレースでも圧倒的な“威圧感”/GT300マシンフォーカス:ベントレー・コンチネンタルGT3

 2017年シーズンは15車種30チームが熾烈なバトルを繰り広げるスーパーGT300クラス。数多くある車両から1台をピックアップし、ドライバーや関係者にマシンの魅力を聞いていく。

 今回は2017年シーズンからGT300へ初登場した1台、ベントレー・コンチネンタルGT3にフォーカスする。

* * * * * * * * *

 2017年のスーパーGT300クラスには、3台のマシンが新たに登場した。そのなかでもコンチネンタルGT3は、スーパーGTに参戦するFIA-GT3カーとしては10車種目となる1台だ。

世界中のGT3カーレースで活躍するベントレー・コンチネンタルGT3
世界中のGT3カーレースで活躍するベントレー・コンチネンタルGT3

 イギリスの高級ブランド、ベントレーのコンチネンタルGTをベースにしたGT3車両が発表されたのは2013年のこと。翌年、ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップでシリーズ2位を獲得している。

 コンチネンタルGT3が搭載する4リッターV8エンジンという大排気量と、その大柄なボディは、同じGT300クラスだけでなくGT500クラスからも「威圧感を感じる」と言われるほど。

 外観からも重そうなマシンに見えるが、ベース車両の2トンを超える重量から1.3トン前後まで大幅に軽量化されている。EIcars BENTLEY TTOで、ドライバーを務める井出有治もマシンパフォーマンスの高さをすぐに実感できたという。

ベントレーのステアリングを握った井出有治
ベントレーのステアリングを握った井出有治

「以前、取材で袖ケ浦サーキットをロードカーで走りましたが、あれは四駆だったし2トンを超えているクルマだから、スポーツモデルとはいえ思ったほど曲がらなくて。でも、もてぎでシェイクダウンしたマシン(コンチネンタルGT3)はそこから1トン程度は軽量化されているわけですから、その素性の良さはすぐに感じました」

ベントレー・コンチネンタルGT3は、市販車ゆずりの車体サイズに圧倒される
ベントレー・コンチネンタルGT3は、市販車ゆずりの車体サイズに圧倒される

 コンチネンタルGT3を目にした時、まず圧倒されるのはその大きさ。GT300マシンはもちろん、GT500マシンよりも大きく感じるほどで、走行中、GT500マシンへラインを譲る際にも「入りづらい」、「コース幅が狭く感じる」と言われるという。それでも、大柄な体躯からイメージ想起される鈍重さはない。

「ボディ剛性も高いですし、(ストレートでの)ドラッグもエンジンパワーで補えていますから動きはいいです。ベントレーらしいですよね」

「それに威圧感からくることなのか、(2015年に)マザーシャシーで走っていた時と比べて、(他車が)ラインを譲ってくれる時の流れが少し走りやすいんですよ。たぶん公道でベントレーに乗った時にも車線の合流で入れてもらいやすい、みたいなことがあると思うんですけど、それに似た感覚です」と、大きさからくる意外なメリットも。

■ベントレーに立ちはだかるスーパーGT特有の難しさ


関連のニュース