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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.05.05 13:06
更新日: 2017.05.18 10:47

スーパーGT第2戦富士:作戦とチーム、ドライバーの力。僅差のなかでGT300の勝敗を分けたモノ

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スーパーGT | スーパーGT第2戦富士:作戦とチーム、ドライバーの力。僅差のなかでGT300の勝敗を分けたモノ

 ズバリ作戦的中。スーパーGT第2戦富士のGT300クラスの決勝レースは、開発に長年苦労していたレクサスRC F GT3/MY17のポテンシャルとブリヂストンタイヤのパフォーマンスが存分に発揮されたレースになった。

 今回、中山雄一と坪井翔という若いふたりが駆るJMS P.MU LMcorsa RC F GT3は、4番手から中山がスタートを切り、4周目には3番手に浮上。序盤からハイペースを維持していく。チームからの中山への指示は、第1スティントは「引っ張れるだけ引っ張る」というもの。ライバルたちが29周あたりから31周目あたりでピットインをこなすなか、第1スティントを41周目まで引っ張った。

2017スーパーGT第2戦富士 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
2017スーパーGT第2戦富士 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3

「メルセデスの2台が早めに入りましたが、僕はタイヤが全然大丈夫だった。メルセデス勢のペースを見たらそこまでいい訳ではなかったので、こちらがいけるだけいって、マージンを稼ごうという作戦でした」と中山は言う。

 この作戦により、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3は41周終了時点まで1回目のピットインを引っ張る。第2スティントはGT300ルーキーの坪井だったが、もともと坪井もTDPのなかで将来を嘱望されているドライバー。「タイヤをセーブすることに気を遣いながら、第1スティントのタイムも見つつ走っていました。プッシュするべきところではできたし、タイムを落とさず走れたので良かったと思います」と坪井。

 坪井の好走もあり、79周を終えてピットに入ると、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3はリードを守ったままピットアウトすることに成功する。「僕は最後、作ってもらったマージンを守るだけだった」と中山は言うが、2位となったGAINER TANAX AMG GT3がすぐ背後につけていた。

 ただそこで中山は、GT500の集団とGT300が重なったときを逃さず、GAINER AMGとの間隔を築くことに成功した。「GT300にデビューしたばかりの頃だったら、そこまでうまくできなかったと思う」と、aprで実績を積んだ中山の本領発揮というところだろう。

■勝つためにはミスやトラブルを減らすことが重要


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