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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.08.05 20:23
更新日: 2018.08.05 20:26

GT-Rトップ3独占の前半から一転、まさかのサバイバル戦を制し、トムスがスーパーGTで初の1-2達成【GT500決勝】

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スーパーGT | GT-Rトップ3独占の前半から一転、まさかのサバイバル戦を制し、トムスがスーパーGTで初の1-2達成【GT500決勝】

 関口の2番手浮上時には6秒ほどあった首位のマージンはみるみる削られ、30周突入時には3秒差へ。さらに3番手ブリヂストンタイヤを履くカルソニックも快調なペースで追い上げてくる。

 そして36号車にテール・トゥ・ノーズに迫られた32周目、MOTUL GT-Rは最初のピットストップを決断。最終コーナーからスリップに入った関口は、あわや追突のシーンを演じることに。

 この最初のピットウインドウで、23号車に対して5周を引っ張ったauだったが、右リヤタイヤの交換に手間取り59秒1の制止時間を喫し、44秒6の作業時間だった23号車ニスモ陣営を逆転することは叶わず。これでセカンドスティントに向け23号車、12号車、24号車のGT-R勢がワン・ツー・スリー体制を築くと、松田次生、ヤン・マーデンボロー、そしてジョアオ・パオロ・デ・オリベイラによる三つ巴のバトルが20周以上にわたって展開していく。

 一時は背後1秒以内に迫られた23号車だったが、松田はGT300クラスのバックマーカーを巧みに挟むドライビングで見事に応戦。再三にわたってアタックを阻んできたものの、55周目にホームストレートでサイド・バイ・サイドになるとマーデンボローがアウトからレイトブレーキングを敢行。並んで1コーナーを立ち上がると、コカ・コーラ・コーナーでインをとったカルソニックがついに首位浮上に成功した。

 さらに60周目にはタイヤの性能低下に苦しむ24号車オリベイラが36号車の中嶋一貴の猛追を抑えきれず、1コーナーのインを明け渡し後退。そのまま23号車を追い上げたauは、64周目にリプレイを見るかのようなオーバーテイクでMOTUL GT-Rも捉えてみせる。

 69周目には23号車、24号車が。続く70周目に12号車と、GT-R勢が計算通りのルーティンを敢行し、それぞれ最初のストップよりわずかに時間を要してピットアウト。そしてこちらもファーストスティントと同じく23号車の5周後にピットへと向かった中嶋一貴だったが、トムスはここでも右リヤの脱着に手間取るアクシデント。アウトラップで24号車にもかわされ、4番手のトラックポジションから戦い直す形となってしまう。

 このチームのピンチに再び奮い立った関口は、アウトラップのKeePerに追いついた間隙をついて24号車を、続いて79周目には同じくダンロップコーナーで同じトムスのKeePer、ニック・キャシディをかわして3番手へと這い上がる。

 こうして12号車を先頭に23号車、36号車、1号車、そして24号車のトップ5で進んだサードスティントは、こう着状態でレース折り返しの89周を通過。しかし100周を前後して開くはずの3度目のピットウインドウを前に、セクター3でスライドを見せはじめたMOTUL GT-Rに追いついた関口は、13コーナーで大きくカウンターを当てたクインタレッリのミスを見逃さず、最終コーナー立ち上がりから車速を合わせてサイド・バイ・サイドに。続く98周目の1コーナーで見事2番手にポジションを上げてみせる。

 この攻防で力尽きたか、100周を終えたタイミングで23号車は早めのピットへと向かい、44秒ジャストの作業で松田へと交代するが、これで数字上は義務の4回ピットでは足りない計算となり、5回ストップの計6スティントとなる公算が高くなった。

 一方、首位を行くインパルの佐々木は計算より2周ほど多く周回をこなしてピットへ。その前周に作業を終えた24号車とともに、5回のストップでレースを走りきるべく後半戦へ。さらに110周終了時点でauが、113周終了時点でKeePerがピットへ向かうと、ここでトムスは36号車を54秒7の制止時間でMOTUL GT-Rの背後に送り出し、そのクルーの頑張りに応えた中嶋一貴は117周目のプリウスコーナーで2番手へと返り咲く。


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