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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.11.30 11:04
更新日: 2020.11.30 11:43

TOYOTA GAZOO Racing 2020スーパーGT第8戦富士 レースレポート

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スーパーGT | TOYOTA GAZOO Racing 2020スーパーGT第8戦富士 レースレポート

 B組では三宅淳詞がアタックしたたかのこの湯 RC F GT3 244号車が6番手タイムをマークしましたが、吉本大樹のSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車はトップ8の進出ラインに0.086秒及ばず10番手。中山裕貴のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車も60号車と1000分の1秒差の11番手と極僅差の予選でQ2進出を逃すことに。ショーン・ウォーキンショーのarto RC F GT3 35号車は13番手となりました。
 
 Q2はトップ6台がコースレコードを更新するという大幅なタイムアップのセッションとなりました。そんななかでトップタイムをマークしたのが、川合孝汰の52号車。これまでのコースレコードを1秒以上も上回るタイムで、デビューイヤー最終戦で見事ポールポジションを獲得しました。

 阪口晴南がアタックした96号車は2列目4番手。今回堤優威がセカンドドライバーとなった244号車が9番手、永井宏明の30号車は14番手グリッドから決勝レースをスタートすることとなりました。

◆決勝◆

 29日(日)、決勝レースを前に、『“Thanks for ALL” Yoshi MUROYA × LEXUS Special Flight@ FUJI SPEEDWAY』として、エアロバティック・パイロットの室屋義秀選手がスーパーGTに参戦している自動車メーカーの車両とともに登場。
 
 この厳しい情勢下でスーパーGTが最終戦を迎えられたことを祝うとともに、2021年へ向けた希望を伝えるため、サーキットに集まったモータースポーツファンの皆様の前で素晴らしいパフォーマンスを披露し、観客を沸かせました。このパフォーマンスでは、トヨタ自動車社長兼レクサスチーフブランディングオフィサーの豊田章男も自らLC500コンバーチブルをドライブしました。

 午後1時、曇り空の下、気温は8度、路面温度13度というコンディションで決勝レースが開始。タイヤウォームアップのために通常より1周多い、2周のフォーメーションラップが予定されていましたが、隊列が整わなかったために1周追加され、決勝レースは予定よりも1周少ない65周としてスタートが切られました。

 1周目、予選トップ4を占めたGRスープラ勢はライバルにかわされ、2番手以下に後退。2周目のTGRコーナー(1コーナー)では、3番手の39号車コバライネンと、4番手の36号車フェネストラズがサイド・バイ・サイドで激しいバトルを展開。ここでは39号車が3番手を守りましたが、39号車はこのバトルで接触して車両にダメージを負い、5周を終えたところで修復のためにピットイン。最後尾まで順位を落とすこととなり、39号車の中山は事実上タイトル争いから脱落することとなってしまいました。

 最初に首位を奪われ、1秒以上の差をつけられた2番手の37号車山下は、タイヤが暖まると徐々に首位との差を詰めていき、7周目のストレートで並ぶと、周回遅れ車両もうまく使い、首位を奪還しました。

 続いて36号車も2番手へとポジションを上げ、GRスープラ勢がワン・ツー体制に。後方では、逆転タイトルの可能性を残すものの、13番手と後方からのスタートを強いられた14号車の大嶋が、上位勢と遜色ないペースで追い上げ、17周目には5番手まで浮上しました。ドライバー交代が可能となる22周目、14号車は早速ピットへ向かい、タイヤ無交換作戦でピット作業時間を稼ぎ、坪井へ交代してコースへ復帰。

 首位を逃げる37号車の山下は、2番手に17秒もの大差をつけて23周終了でピットイン。タイヤ交換と給油、平川へとドライバー交代を行いました。37号車はタイヤ無交換で一気に差を詰めた14号車のすぐ前でコースへ復帰しましたが、冷えたタイヤでペースが上がらず、14号車が37号車をパス。実質の首位に立ちました。
 
 14号車と37号車、どちらも優勝すればチャンピオンとなる2台のトップ争いとなりましたが、27周目、タイヤの暖まった37号車平川は14号車をパス。タイヤをセーブする必要がある14号車は、36号車にも迫られ、31周目のTGRコーナー進入で2台は接触。14号車はこの接触によるダメージの修復のためにピットインを余儀なくされました。

 フロントカウルの修復に加え、タイヤも交換してコースに戻った14号車でしたが、ダメージは思いのほか大きく、33周目に再度ピットイン。そのままガレージへと車両を入れ、レースを終えることとなってしまいました。

 全車がピットを終え、首位につける37号車平川は、2番手の車両に対し15秒以上の大差をつけて独走状態となりました。しかし、最後まで走り切るためにペースを抑える37号車に対し、2番手の車両が猛追を見せ、周回毎に差を詰めていく終盤戦に。同じくタイトルを争う2台は、勝った方がチャンピオンという、最後の最後まで目の離せない状況となりました。

3位に入ったau TOM’S GR Supra
3位に入ったau TOM’S GR Supra


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