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投稿日: 2016.11.13 05:45
更新日: 2016.11.13 05:49

スーパーGT土曜決勝:どうしたMOTUL GT-R!? 負の流れ三度……最終戦で断ち切れるか


スーパーGT | スーパーGT土曜決勝:どうしたMOTUL GT-R!? 負の流れ三度……最終戦で断ち切れるか

 開幕2連勝を果たし、今シーズンのGT500クラスでランキングトップを走り続けたMOTUL AUTECH GT-Rが、最後の戦いを前にトップの座を明け渡してしまった。ウエイトハンデがもっとも厳しい56kgとはいえ、予選12番手/決勝9位はあまりに『らしくない』リザルト。第3戦の土曜に何が起きていたのか。

 どのチームにとっても想定外となった土曜午前の第3戦予選。前日に雨は上がったものの、気温が低くて日差しが弱かったこともあり、路面が乾かないままウエットコンディションとなったことが波乱の始まりだった。低気温でのチョイ濡れ路面はダンロップやヨコハマタイヤがアドバンテージが大きいコンディション。ライバルに比べてミシュランが弱い部分でもあっただけでなく、MOTUL GT-Rは松田次生のアタックで15分の土曜セッションに臨んだが、途中でワンランク硬めに変えたウエットタイヤのウォームアップが間に合わず、12番手に終わってしまった。

「もう1周あれば、1分46秒台(予選8〜9番手)には入れていたと思いますが、それでも、そのあたりが限界でした」と次生が話すように、ハード目のレインタイヤを温めきることができなかった。さらには「1〜2コーナーで前のクルマにも引っかかってしまった」と、次生。まさに、踏んだり蹴ったりの予選となってしまったのだ。

 決勝直前では、さらに自ら流れを悪くしてしまった。このもてぎのニッサン陣営は、シーズン3基目のニューエンジンで臨んでいる。今回はいつものスタート前8分間の走行から、15分に時間を延ばして行われたが、そこでMOTUL GT-Rはエンジンに手を入れて、決勝ではそれが仇となってしまったのだ。ニスモの鈴木豊監督が振り返る。

「エンジンのマッチングが上手くいっていなくて、その15分間の間でドタバタしてしまった。それがいけないミスですよね。決勝前にそんなことをやっているようではダメ。その時点でレースがダメです」

 決勝直前にどうやらエンジンマッピングの面で変更を加えたようで、それがむしろ裏目に出てしまったようだ。ただ、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが優勝しているように、3基目のエンジン自体に問題があるわけではないようだ。

「今日はいろいろな部分で悪いところが出たので、これで出し切って、明日はいつものように進めれば大丈夫だと思います」と鈴木監督。


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