一方、昨季までエクブロムが所属したKMSには、すでに発表済みのWorldRX王者クリストファーソンと、ルーキーのヒューゴ・ネルマンに加えて、3台目のドライバーにニクラス・オスカーソンが加入することもアナウンスされた。
昨年はチームAテクニークのキア・シードTCRでSTCCデビューを果たした19歳のルーキーは、開幕戦のクヌットストープでポイント獲得を果たす有望なデビューを飾ったにもかかわらず、チームの運営方針やトラブルに巻き込まれ不遇のシーズンを過ごしてきた。
さらに2018年に向けてもチームAテクニークの活動計画が頓挫したため、その去就は宙に浮いた状態となっていたなか、KMSはこのティーンエイジャーにチャンスを与える決断を下した。
「ほんの一週間前まで、僕にはなんのプランもない状態だった。これはモータースポーツの世界がいかに素早いスピードで物事が変化するかを示しているようだ。こうしてKMSでチャンスを得られたことは信じられないぐらいだよ」と、オスカーソン。
KMSのチーム代表を務めるヨハンの父、トミー・クリストファーソンは「昨年の彼は自らの力ではどうにもならない苦労ゆえに成績を残すこともままならなかった。我々のバックアップで彼がどんな活躍を演じてくれるか、今からそれを見るのが楽しみだよ」と期待を語っている。
また昨季STCCデビューを果たし、チームズランキングで6位に入ったレストラップ・レーシングも、2018年仕様のマシンカラーリングを公開し、アンドレアス・ウェルナーソン、オリバー・ソダーストームの2台体制でエントリー。
この発表により、エクブロムを含めて2018年のSTCCグリッドには総計11台のフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRが並ぶことが確定し、全エントリー台数の約半数を占めることとなった。


