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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.12.04 19:00
更新日: 2020.12.08 16:12

#30 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2020スーパーGT第8戦富士 レースレポート

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スーパーGT | #30 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2020スーパーGT第8戦富士 レースレポート

2020 AUTOBACS SUPER GT ROUND 8
富士スピードウェイ
開催地:富士スピードウェイ(静岡県)/4.563km

11月28日(予選)天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:未発表
11月29日(決勝)天候:曇り コースコンディション:ドライ 観客数:未発表

3戦連続Q2進出成功。あと一歩で入賞ならずも、来季に期待をつなげた最終戦

 激動のシーズンも、いよいよ終わりの時を迎えたスーパーGT。シリーズ第8戦『たかのこのホテルFUJI GT 300km RACE』が、富士スピードウェイで開催された。今年もapr は従来どおり2 台体制で挑み、『#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』は永井宏明選手と織戸学選手がドライブ。タイヤも信頼のヨコハマを使用する。

 FRに改められて2年目を迎えたマシンは、このオフに徹底的に見直しをはかり、さらに一戦ごと改良を加え続けたことで、確実に進化がはかられている。前回のもてぎでは、予選14番手からポジションを上げ、ついに10位入賞を果たすまでとなった。ただ、タラレバが許されるのならセーフティカー(SC)が入らなければ、あるいは路面温度が上がりすぎなかったら、より好結果が得られただろうから、むしろ悔やまれるレースとも言えた。

 もっとも、そんなふうに思えるのはポイントを獲得できたからだ。最終戦とあって、全車ノーハンデのレースだからこそ前回の結果に満足せず、さらに上の順位が望まれる。

公式練習 11月28日(土)9:00~10:35

 例年であれば、富士のスーパーGTは暑い時期に行われ、寒い時期はせいぜい開幕前のテストぐらい。それも温度が後に上がることを見越してのテストだけに、極めてデータの少ない状態でのレースとなった。もっとも、こと土曜日の日中は震えるほどではなく、公式練習の開始時の気温は14度、路面温度は16度と、もう11月も下旬ということを思えば、むしろ高めではあった。

 今回も最初に#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTに乗り込んだのは織戸選手。さっそく周回が重ねられていくなか、1分37秒212をマーク。これが公式練習のベストタイムとなった。その後、ピットに入って微調整が行われてから、早くも永井選手の走行が始まる。途中2回のピットを挟んで、約50分間走行。しっかりマイレージを稼ぎ、最後には1分38秒828を記すまでとなっていた。

 そこからは再び織戸選手が走行。すでに決勝想定のセットに改められていたが、最後のGT300単独の時間帯では1分38秒370を記録するまでとなっていた。公式練習の順位は22番手だった。その後、15分間でFCY(フルコースイエロー)のテストが実施され引き続き織戸選手が走って、FCYは2回試され、最後にフリー状態になった時は1分38秒582が記されていた。

公式予選Q1 11月28日(土)13:15~13:25

 今回のQ1で#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTはAグループを走り、今回も担当したのは織戸選手。気温は13度、路面温度は17度と公式練習とほとんど変わらず。もちろんウォームアップは入念に行って、計測4周目から織戸選手はアタックを開始する。

 まずは1分36秒316をマークして、その時点での2番手につけた織戸選手は、さらにもう1周アタックをかけて、1分36秒466にまで短縮に成功! 5番手につけて、3戦連続のQ1突破を果たすこととなった。

公式予選Q2 11月7日(土)14:08~14:18

 3戦連続のQ2とあって、もはや永井選手にプレッシャーの様子はなさそう。やはりウォームアップはしっかり行い、徐々にタイムを上げていく。そして4周目からアタックを開始。自己ベストを大幅に上回る1分37秒179をマークした後、織戸選手からのインフォメーションでもう1周行けることが明らかになっていただけに、さらにコースを攻め込んでいったのだが……。

 だが、その最中に四輪脱輪があり、どうあれ当該タイムが採用されないことは明らかだったため、永井選手はタイヤ温存も兼ねて、途中でアタックを終了。本領発揮ならなかったのは残念ながら、そこまでアグレッシブに走ってくれたことを、スタッフは大絶賛。その結果、#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは、決勝レースを14番手からスタートすることとなった。

永井宏明選手

「午前中の公式練習まではセットが決まらずクルマが大変なことになっていたんですが、予選までにバランスが取れたので、フルアタックができる状態になりました。ただ、最後のアタックで四脱してしまって、タイヤのピークを使えなかったのが残念だったんですけど、クルマ的には期待できる速さがあるので、入賞目指します」

織戸学選手

「午前中はセットに悩み、どん底だったんですが、予選に向けてだいぶいい感じにクルマも仕上がったので、素晴らしい予選だったと思います。いったんセットを全部見直して、持ち込みで触っちゃったところもシンプルに戻したことが結果に繋がりました。セットアップは満足レベルですので、決勝に期待!」

金曽裕人監督

「どんどんセットアップが速さに繋がる方向に行って予選のバランスは良好でした。永井選手もかなり悔やんでいましたが四脱がなければ、もっと予選上位に行けるパフォーマンスでした。明日の決勝ではJAF車両の不利な部分を補うためにもタイヤ無交換も考えていますが、どうあれ確実に走り切ればマシンのパフォーマンスは悪くないので、入賞圏内は行きたいと思っています。最後はSCとかに翻弄されない気持ちよいレースがしたいですね」

2020年スーパーGT第8戦富士 #30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)
2020年スーパーGT第8戦富士 #30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)

決勝レース(66周) 11月29日(日)13:00~


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