2018-2019世界耐久選手権(EWC)最終戦、鈴鹿8時間耐久ロードレースの公式予選1回目が7月26日に鈴鹿サーキットで行われ、YAMAHA FACTORY RACING TEAMが3人の平均タイムでトップに立った。
鈴鹿8耐の公式予選は、エントリーする3人またはふたりのライダーが20分間ずつのタイムアタックを2回行い、3人またはふたりが記録したベストタイムの平均で争う。また、各グループのトップタイムから109%を超えるタイムだった場合、そのライダーは決勝レースへの出場権を失う。
この公式予選の上位10チームが、土曜日に開催されるトップ10トライアルへの参加権を得る。
公式予選1回目は、手元の計測で気温30度、路面温度43度のドライコンディションで11時50分からスタート。まずはブルーライダーによる20分間の走行が行われた。
開始早々、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が2分6秒を切る2分5秒922でトップに立つ。
中須賀がトップタイムを記録した同じくらいのタイミングでF.C.C. TSR Honda Franceのジョシュ・フックがMuSASHiシケインで転倒。再スタートしてピットへと戻り、すぐにコースへと復帰していった。
その数分後、1コーナーで阪神ライディングスクールの佐野勝人が転倒。この転倒で赤旗が提示されセッションは中断となる。
セッション再開後も中須賀のタイムを上回るものは現れず、中須賀がライダーブルーのセッションをトップで終えた。朝のフリー走行でトップタイムを記録したRed Bull Hondaは高橋巧が走行し、2分6秒200で2番手。3番手はKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのレオン・ハスラムが続いた。
イエローライダーのセッションは12時25分スタート予定だったが、ブルーライダーの赤旗中断の影響で8分遅れの12時33分から走行が始まった。
このセッションでトップタイムをマークしたのはMuSASHi RT HARC-PRO.Hondaのドミニク・エガーター。タイムは2分6秒501だった。2番手は2分6秒629を記録したYAMAHA FACTORY RACING TEAMのアレックス・ロウズ、3番手は2分6秒698を記録したKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのトプラク・ラズガットリオグルという結果になった。
レッドライダーのセッションは13時8分からスタート。このセッションでは多くのチームがニュータイヤを履いてコースへと向かう。Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hのジョナサン・レイ、YAMAHA FACTORY RACING TEAMのマイケル・ファン・デル・マーク、Red Bull Hondaのステファン・ブラドルはニュータイヤでアタックへと向かっていく。
4分が経過したところで浜松チームタイタンの和田憲史郎が逆バンクで転倒。これにより赤旗が提示されセッションは中断になる。
4分の中断を得てセッションは再開。ファン・デル・マークはセッション再開後はアタックを行わなかった。
残り5分が経過しようというところで磐田レーシングファミリーがシケインで転倒。マシンが大破し、コース上に残ったため再び赤旗となる。ライダーは無事だった。
セッションは数分後に再開されるも、残り時間も少ないため、ほとんどのライダーはアタックを終えた。レッドライダーのセッションでトップとなったんは2分6秒495を記録したレイ。2番手は2分6秒672でYART-YAMAHAのニッコロ・カネパ、3番手は2分7秒165でRed Bull Hondaのステファン・ブラドルという結果だった。
1回目の公式予選を終え、現在の平均タイムトップは2分6秒619でYAMAHA FACTORY RACING TEAMという結果となっている。公式予選2回目は15時40分からスタートする。
公式予選1回目のタイム結果は以下の通り。