2017年のフランクフルト・モーターショーでお披露目されたフェラーリ最新のラグジュアリー・オープントップGT、『フェラーリ・ポルトフィーノ』が日本初上陸。2月19日にジャパン・プレミアが行われた。
跳ね馬の伝統を受け継ぎながら、ユーザー層の拡大を実現した成功作『フェラーリ・カリフォルニア』、同『カリフォルニアT』の実質的後継車として登場したこの『フェラーリ・ポルトフィーノ』は、イタリアの世界的景勝地であり、リグリア州リビエラの風光明媚な海岸沿いの街、ポルトフィーノにちなんでネーミングされた。
フロントに搭載されるのは2016~17年と2年連続で『インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー』を受賞した3855ccのV型8気筒直噴ツインターボで、最高出力600cv、最大トルク760Nmを発生。0-100km/h加速3.5秒というフェラーリ・ファミリーの名に恥じない動力性能を有する。
さらにエンジン制御ソフトウェアの見直しにより、先代の『カリフォルニアT』のパワーユニットよりも出力を40cv向上させ、オープントップモデルに相応しいサウンドチューニングも施された。
エクステリアのデザイン刷新に合わせてビークルダイナミクス特性も完全に見直され、このクラスのモデルとしては初搭載となる第3世代の電子リヤ・ディファレンシャル(E-Diff3)には、F1-Tracをマッチング。
この組み合わせにより、メカニカルグリップだけではなく限界域でのコントロール性も改善され、こちらもクラス初採用のEPS(エレクトリック・パワー・ステアリング)とE-Diff3とを統合することで、高速走行時の安定性を犠牲にすることなくステアリングレシオを7%引き下げ、 ステアリング・レスポンスをさらに向上させている。