従来のSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)をベースに、コンセプト、デザイン、パワートレインなど全領域において、BMWが「次世代を見据えて開発した」という長距離走行が可能な革新的電気自動車(BEV)『BMW iX(アイエックス)』が登場。
次世代自動車であることを彷彿とさせるエクステリア、インテリア、そして最新の運転支援や通信システムを備えた同車だけに留まらず、大型リチウムイオン・バッテリーの搭載により1回の充電で450~650kmの長距離走行を可能とした技術を用い、既存の『X3』にもその電動パワートレインを搭載した『iX3(アイエックススリー)』も追加設定し、ともに11月4日より発売開始となっている。
BMW自身が「未来を凝縮した次世代自動車である」と宣言する『BMW iX』は、そのデザインを特徴づける伝統のキドニー・グリルをさらに大型化し、現行ラインアップで最もスリムなヘッドライトのデザインを組み合わせることで、その表情からも新たなイメージを打ち出している。
一方のリヤ側でも、薄くシャープなライトを採用してデザインの一体感を表現しつつ、エアロダイナミクスを追求したディフューザーやワイドトレッドを強調することで、力強い存在感を主張するプロポーションとした。
インテリアでも、BMWとして初採用の一体型メーターパネルとコントロールディスプレイを搭載し、これを湾曲させたカーブド・ディスプレイに。多くのボタン類を廃止しつつ送風口をスリム化することで、運転席回りをすっきりとさせたうえで、BMW特有のiDriveコントローラーを他モデル同様に装備することで高い操作性を維持した。
また、六角形のステアリングホイールもこれが初採用となり、ヘッドレスト一体型のシートや、大人5名乗車でも後席でゆったりと過ごせる室内空間を誇るなど、上質なラウンジで過ごすようなリラックスした空間が提供される。
そして注目の電動パワートレインは、最大150kWでの急速充電が可能な給電テクノロジーを採用し、わずか40分以内で約80%までの充電が完了。約10分程度の充電でも100km程度の航続距離を確保することが可能となった。