レクサスは4月20日、かねてから発表を予告していたバッテリーEV（BEV）専用モデルとなる新型『RZ』の詳細を世界初公開した。
2005年の『RX400h』発売以降、ラグジュアリー市場における電動化の先駆者として、常に優れた走行性能と環境性能の両立を追求してきたレクサス。
同社は2019年に発表した電動化ビジョン『Lexus Electrified（レクサス・エレクトリファイド）』に基づき、電動化技術を用いた基本性能の大幅な進化を実現し、HEVやPHEVなどのプラクティカルな電動化車両の提供を通じ、多様なユーザーのニーズに寄り添い、いつの時代もクルマの楽しさを探求してきた。
今回発表されたRZは、レクサス初のBEV専用モデルとして、電動化技術がもたらすレクサスらしいクルマをデザインと走行性能で体現し、BEVを軸とするブランドへの変革の起点となるモデルだ。
RZは、BEV専用プラットフォームの『e-TNGA』採用に加え、バッテリーやモーターの最適配置による理想的な慣性諸元や、軽量かつ高剛性なボディの実現により、車両の基本性能が大幅進化。また、電動化技術を活用した四輪駆動力システム『DIRECT4』や、ドライバーの意図に忠実な車両コントロールを可能にしたステアリング制御とステア・バイ・ワイヤシステムの採用などで、人とクルマがより一体となった気持ちの良いドライビングフィールをもたらしてくれる。
エクステリアデザインでは、BEVならではのシームレスな加速感とトルクフルな躍動感が表現され、レクサスおなじみのスピンドルグリルも、内燃機関の冷却などが必要ないBEVの機能的な進化や、さらなる空力性能向上を目指し、新たに『スピンドルボディ』と呼ばれる塊感のあるボディと一体になった造形に進化。
インテリアデザインでは、SDGsやサステナブルなモビリティが中心に考えられ、素材や装飾によるラグジュアリーな演出に頼らない、感性に響く空間づくりにこだわり、機能的本質を追求したシンプルな設えのなかにも、モノづくりの細やかさや上質さを感じられる空間が実現されている。
今回の発表に関し、レクサス・エレクトリファイド・チーフエンジニアの渡辺剛氏は、「カーボンニュートラル社会の実現に向けて、『クルマ屋レクサス』が取り組むべきことは、自然や地球環境を大事にしながらも、楽しいクルマを追求し続けることだと考えています。RZでは、乗って安心感があり、触れて心地よく、操って楽しい、そんなレクサスらしいBEVの実現を目指したいという想いで開発を進めてまいりました」と語った。
「レクサス・エレクトリファイドのコアテクノロジーである四輪駆動力システム『DIRECT4』が、ドライバーの操作に対し、素早くリニアなクルマの応答を実現。デザインでは、BEV化に伴い、スピンドルグリルから、新たなレクサスのアーキテクチャーである『スピンドルボディ』への進化やドライバーの操作性にこだわった「Tazuna Concept（手綱コンセプト）」を織り込んだコックピット空間など、機能的本質や独自性を追求しています。今後も、お客様にレクサスならではのBEVの走りや新しい体験のご提供を目指して、挑戦を続けてまいります」
新型RZ 主要諸元（日本仕様・プロトタイプ）
全長：4805mm
全幅：1895mm
全高：1635mm
ホイールベース：2850mm
タイヤサイズ：18／20インチ
航続距離：約450km
電池容量：71.4kWh
出力：フロント150kW、リヤ80kW
新型RZ特設サイトはこちら：https://lexus.jp/models/rz/worldpremiere/
