十勝スピードウェイで行われたTGR 86/BRZレース第5戦は、プロフェッショナルシリーズを井口卓人(CG ROBOT BRZ BS)が初優勝。そして、クラブマンシリーズでは4勝目をマークした松原怜史(asset・テクノ・BS 86)がチャンピオンを獲得した。
本来、86/BRZレースの第5戦はオートポリスで行われるはずだったが、平成28年熊本地震の影響で中止となり、十勝スピードウェイで第7戦と併せ、2レース開催となった。まずは土曜日のうちに第5戦の予選、決勝レースが行われ、日曜日に第7戦の予選、決勝レースが行われる。
金曜日までは北海道らしく、幾分涼しさを感じる気候だったものの、土曜日は好天に恵まれて気温も上昇。そのため、金曜日の専有走行とは、上位陣の並びもガラリと入れ替わっていた。
「昨日の感じなら、(1分)35秒3がターゲットタイムだったんですが、ちょっと届かなかったですね。でも、路面とタイヤのマッチングも良くて、トップかどうかは別として、いいタイムが出せたという感触はありました」と語る平中克幸(GY RACING 86)が1分35秒405をマークしてトップ。
しばらくはチームメイトの元嶋佑弥(GY RACING 86)が2番手で続いていたが、終盤からアタックを開始した井口卓人(CG ROBOT BRZ BS)が30秒544をマークして、間に割って入ることとなった。
しかし、前回からの持ち越しペナルティによって、平中と元嶋は6グリッド降格に。そのため、井口が86/BRZレースでは初めてのポールポジションを獲得することとなった。「チームのおかげです。僕は何も変わっていないんですが、前回からタイヤが新しくなって、それに合わせたクルマを作ってくれました。このところ、いい流れが来ていますので、この調子で86/BRZレースも行っちゃいたいですね」と井口。