MotoGPドライバー

MotoGP | マルク・マルケス 2020年

マルク・マルケス

スペイン / レプソル・ホンダ・チーム /

ゼッケンNo. :93

■マルク・マルケス プロフィール
 マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は、1993年、スペインのカタルーニャ州リェイダ県セルベーラで生まれた。なお、2020年シーズンのチームメイト、アレックス・マルケスは3歳年下の実弟である。兄のマルク(以下、マルケス)が初めてバイクに乗ったのは4歳のとき。5歳でエンデューロレースへ参戦を開始し、モトクロスレースの経験を経て、やがてロードレースにも参戦するようになった。

 マルケスにとっての大きな転機は、2005年、12歳のときに訪れた。1999年のロードレース世界選手権125ccクラスのチャンピオンであるエミリオ・アルサモラと出会ったのだ。マルケスはアルサモラの指導を受けることになった。アルサモラは、今でもパーソナルマネージャーとしてマルケスを支えている。

 2006年と2007年、マルケスは当時からMotoGPライダーの登竜門とされていたスペイン選手権125ccクラス(現在のFIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権)に参戦。2008年からロードレース世界選手権125ccクラスにデビューする。

 今でこそ身長169cm(motogp.com公表)のマルケスだが、世界選手権参戦1年目の15歳のときはとても小柄で、定められた最低重量をクリアするために重しを乗せて戦っていた。そんななか、参戦3シーズン目にはチャンピオンに輝く。これが、マルケスの世界選手権における1度目のタイトルとなった。

 翌2011年、マルケスはMoto2クラスにステップアップ。ランキング2位に終わったものの、オーストラリアGPではペナルティによる最後尾スタートから、怒涛の追い上げを見せて3位表彰台を獲得する離れ業を演じてみせた。2012年には9勝を挙げてチャンピオンを獲得。そしてついに2013年、MotoGPクラスにステップアップする。

 デビューは鮮烈だった。デビューレースの開幕戦カタールGPでいきなり3位表彰台を獲得すると、続く第2戦アメリカズGPで最高峰クラス初のポールポジション獲得から初優勝を果たす。この優勝により、マルケスは最高峰クラスにおける最年少勝利記録を更新した。

 このシーズン、マルケスとチャンピオンを争ったのはホルヘ・ロレンソとマルケスのチームメイトだったダニ・ペドロサ。しかしマルケスはふたりを退け、20歳266日で最高峰クラスにおける最年少チャンピオンとなった。翌2014年には、開幕戦カタールGPから第10戦インディアポリスGPまで10連勝。日本GPで最高峰クラス2度目のタイトルを手にした。

 2015年シーズン、マルケスはMotoGPクラスのタイトルを逃す。また、ある『アクシデント』が発生したシーズンでもあった。マレーシアGPで、ランキングトップだったロッシとランキング3位のマルケスが決勝レース中に接触し、マルケスは転倒リタイアとなった。このアクシデントによりロッシがペナルティを受けて最終戦バレンシアGPで最後尾スタートとなり、チームメイトのロレンソが逆転チャンピオンを獲得したのだ。この出来事は、マルケスとロッシとの間にのちのちまで残る遺恨を生んだ。

 マルケスは翌2016年、タイトルを奪還して再びチャンピオンに返り咲くと、さらに2019年まで4連覇を達成。2019年シーズンには420ポイントを獲得し、これは史上最多の獲得ポイント数となった。

 そして2020年シーズン、マルケスは最高峰クラス8シーズン目を迎える。開幕前には、マルケスが2021年から2024年までの4年間も引き続きレプソル・ホンダ・チームより参戦することが発表された。昨今のMotoGPは2年契約、場合によっては1年契約であることがほとんど。4年という年数にホンダのマルケスへの厚い信頼と、マルケスの価値の大きさがうかがえる。

 MotoGPクラスにステップアップした当初のマルケスは、フリー走行でよく転んでいた。決勝レースのためにフリー走行で限界点を探るスタイルだったためだ。しかしここ数年は転倒の回数が減ってきた。ぐっと安定感が増し、レースではときに無理をせず、チャンピオンを獲るため最善の結果を持ち帰る。2019年シーズンは、それが1度のリタイアを除いた優勝または2位と言う驚異の結果だった。

 マルケスは、よく「チャンピオンシップを考えれば……」という趣旨のコメントを口にする。マルケスの思考の中心には、シーズンをとおしたチャンピオン獲得のためのシナリオが常にあるように見える。

 今季に関して懸念があるとすれば、オフシーズン中に受けた右肩の手術により、フィジカル面が万全ではないなかで開幕前のテストが行われていた、というところだろうか。マルケスが開幕前のテストで、ついにトップ5にその名を連ねることはなかった。新鋭ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)というライバルの存在もある。2020年シーズン、マルケスの「タイトル獲り」はどのような形になるのだろうか。

(TEXT:Eri Ito)

■MotoGP通算戦績
初戦:2013年カタールGP
初ポールポジション:2013年アメリカズGP
初ファステストラップ:2013年カタールGP
初表彰台:2013年カタールGP
初勝利:2013年アメリカズGP
優勝:56
2位表彰台:29
3位表彰台:10
表彰台:95
ポールポジション:62
決勝ファステストラップ:56
ワ-ルドチャンピオン:6

■MotoGP:2019年シーズン戦績
出場:19回
優勝:12回
2位:6回
3位:0回
ポールポジション:10回
バイク:Honda
獲得ポイント:420
ランキング:1位

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