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F1 ニュース

投稿日: 2016.04.15 23:21
更新日: 2016.04.26 21:15

分析:ハースが見舞われたブレーキ“火災”の原因を考える

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F1 | 分析:ハースが見舞われたブレーキ“火災”の原因を考える

 一方、リヤはMGU-Kが発生させる回生ブレーキと、コンベンショナルな油圧ブレーキの配分を調節する必要があるため、電子制御が介在している。それがブレーキ・バイ・ワイヤ(BBW)と呼ばれているシステムで、市販ハイブリッド車や電気自動車が搭載する電子制御ブレーキ(あるいは協調回生ブレーキ)と同様のシステムだ。ドライバーのペダル操作量から要求制動力を判断すると、それを電気信号に置き換えてECUに伝達。回生ブレーキと油圧ブレーキの配分を瞬時に計算し、油圧側はアクチュエーターに指示を出す。回生ブレーキ分を差し引いた分だけ、油圧ブレーキを効かせるのだ。

 グティエレスの場合は、ドライバーがブレーキペダルを踏んでいないにもかかわらず、何らかの原因でアクチュエーターが作動してしまい、リヤだけブレーキがかかった状態になってしまったのだろう。既存チームならBBWを初めて導入した2014年に経験する類のトラブルだが、新規参戦チームだけに、このタイミングで発生してしまったと考えられる。

 この火災の熱により、カーボンファイバー製のアウターブレーキドラムの樹脂が溶けて素材の繊維だけが残り、ハースのガレージの床のあちこちにカーボンの「糸くず」が散らばっていた。

ハースのトラブル


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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