F1エンジンの性能がどれほど均一化されているかに関する調査において、FIAが使用した計算方法には欠陥があると、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは言う。
昨年、F1マニュファクチャラーとFIAは、トップクラスの性能を持つメルセデス、フェラーリ、ルノーのエンジンについては均一化を図るということで合意した。その内容は、バルセロナでのラップタイムに換算した理論上の数値では、3社のエンジンすべてが0.3秒以内の差に収まるようにするとのものだった。
「全データをもとに、非常に詳細な方法論を用いた」とするFIAは細かな分析を行い、目標値は達成できたと考えている。しかしルノー製パワーユニットを使用するレッドブルは、ロシアGP予選でポールポジションを獲得したセバスチャン・ベッテルに1.711秒の差をつけられており、ホーナーはFIAの計算方法に疑問を抱いている。
「問題は方法論にある。どんなラップでも0.5秒以上速いタイムはカウントされない。ずいぶんと都合の良い公式だよ。現実的にはここ(ロシア)では、計算どおりではなく、タイムに開きがあることを見ることになった」
「FIAが、本当は介入したくないと思っていることはかなり明らかだ。だから、都合の良い数字が出る」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンもホーナーの意見に同意しており、トップとの差は0.3秒以上あると語る。
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