ホンダとトロロッソの両者が、2018年のF1パワーユニット供給に関して正式な話し合いはこれまで一切行っていないと主張した。
2018年からホンダはマクラーレンに加えてザウバーにもパワーユニットを供給することが決定していたが、その発表が行われた約3カ月後の今年7月、このプランが解消されたことが明らかにされた。
その後、ホンダは供給先の候補としてトロロッソと交渉を開始したという説が持ち上がったが、結局は合意に至らなかったとの報道が最近なされた。
F1ベルギーGP金曜記者会見に、ホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏、トロロッソのチーム代表フランツ・トスト、マクラーレンのエグゼクティブディレクター、ザック・ブラウンが出席し、質疑応答が行われた。
その際、「トロロッソは2018年の提携チーム候補なのか、交渉は続いているのか」と聞かれた長谷川氏は「そうは思いません」と答えた。
「それについて正式な話し合いはしていません。(本田技研工業株式会社モータースポーツ部長の)山本(雅史氏)は、(レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務める)Dr.(ヘルムート・)マルコを訪問しましたが、レッドブルの若手ドライバー、ピエール・ガスリーが走っているスーパーフォーミュラについて話をする必要があり、それについて彼とコミュニケーションをとるためです。それ以外のF1エンジン供給については実際の話し合いは行っていません」
同席していたトストはこれについて聞かれ、「ホンダとトロロッソの間でこれまで正式な交渉や話し合いは行われたことはないと、いま長谷川さんが答えた」と発言した。