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F1 ニュース

投稿日: 2018.07.04 07:15
更新日: 2018.07.04 14:13

【インタビュー】レッドブルF1テクニカルディレクター「勝ち続けるにはホンダを選ぶ必要があった」

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F1 | 【インタビュー】レッドブルF1テクニカルディレクター「勝ち続けるにはホンダを選ぶ必要があった」

 レッドブルでエイドリアン・ニューウェイの片腕として車体開発部門を統括するピエール・ワシェに、レッドブル・ホンダの可能性について聞いた。  

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2018年F1フランスGP 2019年からの提携が決まったレッドブルとホンダ

──レッドブルとホンダが組むことが、正式に発表されました。
ピエール・ワシェ(以下:ワシェ):
素晴らしい機会が到来したと、ワクワクしてるよ。レッドブルが今後いっそう飛躍するために、自動車メーカーと特別な関係を結ぶことこそ、最も望んでいたわけだからね。ホンダはレッドブル・グループのためだけに、全力を注いでパワーユニットを開発してくれる。われわれにとって、完璧な提携だ。

──とはいえチーム内には、依然として懐疑論も渦巻いていると聴いています。特にあなた方エンジニアたちは、はたしてホンダがルノーと同じ、あるいはそれ以上のパフォーマンスを出せるか疑問に思っていると。
ワシェ:
確かにわれわれはルノーと長年やってきて、頂点を極めてきた。その長い歴史を否定するつもりは、まったくない。彼らは素晴らしいパートナーだった。しかし、ルノーがワークスチームとして再出発して以来、両者の関係が変わってきたことも確かだ。

 レッドブルのDNAは、勝ち続けることだ。その道を歩み続けるのに、今のルノーとの関係では限界がある。選択肢としてはホンダしかなかったし、たとえばフェラーリやメルセデスがパワーユニット供給を承諾してくれたとしても、それは果たして最上のものだと言えるのだろうか。

 ホンダとのパートナーシップこそが取るべき正しい道だったと、今は僕たちエンジニアも納得しているよ。

──ホンダのエンジニアとは、すでに話をしましたか?
ワシェ:
いや、まだしてない。

──ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治さんとも?
ワシェ:
ほんの挨拶程度だね。本格的な技術ミーティングも、近いうちに入ることになると思うけど。

──これまでのホンダ製パワーユニットの進化の具合を、注視してきたと思うのですが。
ワシェ:
主にカナダでのアップデートだね。それは詳細に分析した。非常に順調なステップだと感じたよ。こんなに順調な進化は、これまでなかったんじゃないかな。

──それは主にGPSデータの分析ですか。
ワシェ:
そうだね。


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