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F1 ニュース

投稿日: 2018.12.11 13:12
更新日: 2019.01.07 12:37

シーズンオフ技術解説:20年で飛躍的進歩を遂げたF1エンジン。メルセデスが誇る耐久性の高さに迫る

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F1 | シーズンオフ技術解説:20年で飛躍的進歩を遂げたF1エンジン。メルセデスが誇る耐久性の高さに迫る

 2018年シーズン、コンストラクターズチャンピオンシップ5連覇を達成したメルセデスは、パワーユニットの耐久性において圧倒的な安定感を見せた。前年と比べても年間で使用できるコンポーネントの数が厳しく制限されている中で、彼らの誇る耐久性はどのようにして築き上げられたのだろうか。

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 1基のレーシングエンジンをここまで長く使い続けることは、F1GPの長い歴史でもこれまでなかったことだ。ほんの1年前と比較しても、エンジン寿命は約40%伸びている。

 しかも驚くことに、パフォーマンスも同時に向上している。メルセデスV6ハイブリッドの生みの親アンディ・コーウェルが、その秘密を語ってくれた。

 ここでもう一度おさらいすると、2018年はICE(エンジン本体)、ターボコンプレッサー、MGU-H(熱エネルギー回生システム)が年間3基、そしてMGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(エナジーストア)、CE(コントロールエレクトロニクス)は年間2基しか使えない。つまりICEなどの3ユニットは、2017年には1基あたり5戦で交換できたのに対し、今季は7戦使い続けなければならなかった。さらにMGU-Kやバッテリーは、10〜11戦の耐久性が要求された。

 そんな中でメルセデス製パワーユニットの信頼耐久性は、群を抜くものだった。

■2018年シーズンのパワーユニット使用状況

ドライバー チーム パワーユニット V6 Turbo MGU-H MGU-K ES CE
ハミルトン メルセデス メルセデス 3 3 3 2 2 2
ボッタス メルセデス メルセデス 4 4 4 3 3 3
ベッテル フェラーリ フェラーリ 3 3 3 2 2 2
ライコネン フェラーリ フェラーリ 3 3 3 2 2 2
リカルド レッドブル ルノー 5 6 5 5 4 4
フェルスタッペン レッドブル ルノー 4 4 4 4 3 3
ペレス フォースインディア メルセデス 3 3 3 2 2 2
オコン フォースインディア メルセデス 3 3 3 2 2 2
ストロール ウイリアムズ メルセデス 3 3 3 2 2 2
シロトキン ウイリアムズ メルセデス 3 3 3 2 2 2
ヒュルケンベルグ ルノー ルノー 5 6 5 4 4 4
サインツJr. ルノー ルノー 4 4 4 3 3 3
ガスリー トロロッソ ホンダ 8 8 8 6 3 3
ハートレー トロロッソ ホンダ 8 8 8 7 3 4
グロージャン ハース フェラーリ 3 3 3 2 2 2
マグヌッセン ハース フェラーリ 3 3 3 2 2 2
バンドーン マクラーレン ルノー 4 4 4 3 3 3
アロンソ マクラーレン ルノー 4 4 4 4 3 3
エリクソン ザウバー フェラーリ 4 3 3 2 3 2
ルクレール ザウバー フェラーリ 3 3 3 2 2 2

■20年で飛躍的に進化したF1エンジン


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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