ルノーF1チームのエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、2018年12月にアブダビで行われたF1オフシーズンテストにおいて、ダニエル・リカルドがルノーからテストに参加することをレッドブルが認めなかったことについて、「レッドブルはアドバンテージを与えたくないとルノーを恐れていることが明らかになり、誇りに思っている」という。
レッドブルは、リカルドとの契約に関していくつかの“義務”が残っていることを根拠に、彼を早期にレッドブルから離脱させ、新しいチームでテストを行わせたいというルノーの要望を拒んだ。
ルノーはレッドブルから“テスト参加を認めない”という正式な通知を受け取ったが、レッドブルの冷ややかな態度はルノーに対する恐れと、2019年の早い時期にライバルチームにはいかなるアドバンテージも与えたくないという彼らの気持ちを表しているのだと、ブコウスキーは考えている。
「アブダビでぜひリカルドに走行してもらいたかったのだが、実現できなかった」とブコウスキーは語った。
「2018年型マシンについて彼のフィードバックを得ることができなかったので残念だ。我々にとって(リカルドのフィードバックは)非常に有用なものになっただろう」
「誰かを名指しすることはしないが、リカルドの走行が実現しなかったことは我々にとって誇らしい。なぜなら、我々を恐れアドバンテージとなるものは何も与えたくないと、レッドブルが考えていることを意味するからだ」
リカルドのルノー移籍については、長々とした論争が続いている。今後数年にわたり、ルノーがリカルドに高額の報酬を払うのかどうかについて、確信を持っている者は少ない。しかしながら、ルノーが7度のグランプリ優勝経験を持つリカルドと契約を締結したことを喜んでいるのは明らかだ。