2019年F1第11戦ドイツGP決勝ではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン優勝だけでなく、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトも3位表彰台を獲得した。
ウエットから刻々と路面コンディションが変わる難しい状況のなか、13番手から3番手まで一気にポジションを上げたときの状況をトロロッソ代表のフランツ・トストが語った。
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――3位表彰台おめでとうございます。
トロロッソ代表フランツ・トスト(以下、トスト代表):今日のレースには3つのお祝いがある。ひとつはトロロッソだ。われわれにとって、2008年以来、2度目の表彰台だ。チームのスタッフに感謝したい。
2つ目はホンダだ。オーストリアGPに続いて、パワーユニット(PU/エンジン)時代の激しい競争の中での2勝目は、とても素晴らしい結果だ。そして、最後はダニール・クビアトだ。誰よりも大きな『おめでとう』を言いたい。
――レースはウエットコンディションでのスタートでした。
トスト代表:今シーズン初のウエットレースだったから、序盤はだれにとっても難しいレースだった。ダニールはスタート直後にポジションを落としたが、その後は確実にポジションを上げていった。
――25周目にクビアトが、26周目に(アレクサンダー・)アルボンがドライタイヤに交換しました。
トスト代表:少しばかり早まってしまったようで、直後に雨も降り出したため、再びインターミディエイトタイヤに交換しなければならなかった。そのとき、ちょうどセーフティカーが導入されたので、幸い、ポジションをロスすることなく、レースに復帰できた。
――最後のピットストップが、表彰台へのキーポイントになったと思います。インターミディエイトからドライタイヤへのスイッチはどのように決断したのですか。
トスト代表:あのときダニールは、(ニコ・)ヒュルケンベルグがクラッシュしてセーフティカー先導の下、9番手を走行していたんだが、セーフティカーラン中に路面がどんどん乾いてきたので、思い切って早めにドライタイヤに交換することにした。それがズバリ当たった。