前戦ブラジルGPでホンダの1−2勝利を果たした田辺豊治テクニカルディレクターは、レース後に改めてアイルトン・セナの墓に参り、勝利を報告した。そしてホンダは今週末のアブダビGPに先立ち、レッドブル、トロロッソとの2021年までの契約延長を正式に発表した。田辺TDはその決定をどう捉えたのか語った。
──ブラジルではレースの前後に2回、セナの墓に参ったと聞きました。
ホンダ田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):ええ。レース前のお参りは去年も行ってますし、時間が取れれば毎年行くようにしてます。レース後は少し特別で、「勝ちました」という報告に行きました。その時に、表彰台の写真も供えました。
──田辺さんにとっても、特別な勝利でしたか。
田辺TD:そうですね。レース前にMP4/4が走って、セナコールが起きて。ブラジルは昔いっしょに戦った偉大なドライバー、そしてホンダと日本と気持ちをひとつにして闘ったドライバーの故国ですから、特別な気持ちはあります。
──ブラジルのレース後にも少し言っていましたが、レッドブルとトロロッソ、違う2チームのドライバーによる1−2という勝ち方で、喜びはひとしおでしたか?
田辺TD:ええ。トロロッソとは去年からいっしょにやってきてましたし、ガスリーは今年、すこし大変な時期を過ごしてきた。実はブラジルの彼は、木曜日の段階からすごく明るかったんですよ。
やる気満々というか。そしてああいう結果を残せたことは、本当にうれしく思いますね。予選でもレースでも、終始中団グループトップの速さを見せてましたしね。最後のハミルトンとの競り合いにも、きっちり勝っていますし。