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F1 ニュース

投稿日: 2020.07.10 14:26

F1シュタイアーマルクGP木曜会見:開幕戦で人種差別への抗議活動を行ったハミルトン「賛同してくれた人たちに感謝」

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F1 | F1シュタイアーマルクGP木曜会見:開幕戦で人種差別への抗議活動を行ったハミルトン「賛同してくれた人たちに感謝」

 史上初の4カ月遅れでの再開幕戦となったオーストリアGPから5日。F1は史上初となる同じサーキットでの2週連続開催を迎える。先週と同じオーストリアで行われる第2戦の名称は、戦いの舞台となるレッドブルリンクがある州の名前を冠にして、「シュタイアーマルクGP」という名で開催される。

 そのシュタイアーマルクGPで木曜日に行われたFIA会見は、1週間前と同様、全ドライバーがチーム後2名ずつ出席して行われた。
 開幕戦ではレース終盤に3番手を走行し、タイヤ戦略の違いから優勝も狙える位置にいながら、2番手を走行するルイス・ハミルトン(メルセデス)をオーバーテイクする際に接触したアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)は、「今週のレースでもしハミルトンと同じような状況でバトルするようなことがあったら、アプローチを変えるか」と尋ねられると、「いや、まったくそんなことは考えていない。100%同じことをやる。ただ、正直言って、その件についてはあまり言うことはない。ルイスだって接触するつもりはなかったと思うしね」と変わらぬ姿勢でシュタイアーマルクGPに臨む。

 そのコメントを隣で聞いていたマックス・フェルスタッペンは、「あのシーンは見ていたけど……うーん、本当だったら見ているべきではなかったと思うけど、でも、僕は(リタイアしていたから)ドライバールームでくつろいでいたからね」と、やや自虐的に笑ながらも、チームメートのドライビングを次のように称えた。

「あそこでアウトサイドから仕掛けたアレックスの動きは素晴らしかったよ。あれはなかなかできるもんじゃない。だから、ペナルティがルイスに与えられたのは当然だと思う。でも、最後尾まで落ちたアレックスのほうがダメージは大きかったね」

 続けて登場したフェラーリのふたりで、多くの質問を受けたのは、開幕戦で2位表彰台を獲得したシャルル・ルクレールではなく、10位に終わったセバスチャン・ベッテルだった。その理由は今週、フェルナンド・アロンソが2021年にルノーから復帰することが発表され、ベッテルに残された選択肢がまたひとつ減ったからだ。

 ルノーと交渉していたかと尋ねられたベッテルは「うん、していた」と初めて、ルノーと接触していた事実を認めながらも、「でも、それはベーシックなもので、本格的な交渉には至らなかった」と語り、ルノーは2021年の選択肢にはなかったことを強調した。

 興味深かったのは、レッドブルに復帰する可能性を尋ねられたベッテルの反応だった。

「以前、所属していたチームだから、いまでも多くの人と交流がある。クリスチャン(・ホーナー)、ヘルムート(・マルコ)、そして、その他の人たちともね。彼らは勝てるクルマを持っている。もちろん、レッドブルのすべてを知っているわけじゃないし、僕が離れてから、チームも変わったところがあると思うけど、僕は彼らがどうして強かったのかを知っているし、それはいまでも変わらない」

2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 そして、司会者が「レッドブルからオファーが来れば、それを受け入れるか?」と質問されると、ベッテルは「僕は戦うためにここにいて、勝つためにここにいる。だから、あなたの質問への答えは、イエスということになるだろう」と答え、「僕は多くのことを成し遂げてきたけど、まだやり残したことがある」と語った。

■人種差別への抗議活動を続けていくルイス・ハミルトン


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