事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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シルバーストンで開催された2回のグランプリでレーシングポイントのセルジオ・ペレスの代役を務めたニコ・ヒュルケンベルグのパフォーマンスは、彼にいくつかの扉を開くことになった。トト・ウォルフはヒュルケンベルグを、2021年のメルセデスのリザーブドライバーとして起用することを真剣に検討しているところだ。
一方でアルファロメオ・ザウバーとハースは、ヒュルケンベルグを正ドライバーとしてF1シートに戻す考えがあることをすでに明らかにしている。チームの正ドライバーであるランス・ストロールをコンマ3秒以上予選で上回ったヒュルケンベルグの評判は非常に良いものだが、そのことによってトップクラスのドライバーがふたりRP20メルセデスをドライブしたら、どれだけレーシングポイントのパフォーマンスが上がるかということも示されることになった。
■分配金が支払われず厳しい状況の小規模チーム
F1の10チームは、2019年のチャンピオンシップ結果に基づく分配金を受け取り始めたばかりだ……
■ペレス、チームに残るためにスポンサーシップ増額の話し合い
セルジオ・ペレスはハンガリーGPの後、メキシコへの不運な旅の途中で怪我をした母親を見舞う以上のことをしたのかもしれない……