2016年シーズン残り2戦、ザウバーF1は、何度か驚きの表彰台を飾った2012年と同様に常識にとらわれない発想で戦い、F1コンストラクターズ選手権最下位からの脱出を狙っていくという。
ザウバーは現在全11チームの中で唯一ノーポイントでランキング最下位となっている。プライズマネーの面でも、なんとか最後の2戦のうちに入賞し、順位を上げることが重要になる。
ここ数年低迷しているザウバーだが、小林可夢偉とセルジオ・ペレスを擁していた2012年には合計4回の表彰台を達成した。当時ふたりは決勝でグリッドから大きくポジションを上げることが多く、ペレスはマレーシアでは9番グリッドから2位、カナダでは15番グリッドから3位、イタリアでは12番グリッドから2位を獲得した。
最近ザウバーは、当時のように、独自の戦略アプローチを試みている。例えばアメリカGPでは他のほとんどのマシンが2回ないし3回ピットストップを行ったのに対し、マーカス・エリクソンとフェリペ・ナッセは1回ストップで走りきった。
メキシコGPでは、チームはエリクソンが1周目のアクシデントで負ったダメージの修理のためピットインした後はチェッカーまでタイヤ交換を行わずに走らせた。その戦略により、10位との差は40秒以上ついたもののエリクソンは11位を獲得することができた。
チーム代表のモニシャ・カルテンボーンは、現在のノーポイントの状況を脱しマノーを逆転してコンストラクターズランクを上げるには、革新的な戦い方を追求するしかないと考えている。
現在ランキング8位はハース(29点)、9位はルノー(8点)、10位はマノー(1点)、そして最下位11位にノーポイントのザウバーが位置している。
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