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F1 ニュース

投稿日: 2022.02.26 10:43
更新日: 2022.02.26 10:45

ガスリーが限界を探りクラッシュも、アルファタウリはポジティブ「AT03は速さと信頼性を兼ね備えた良いマシン」と代表

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F1 | ガスリーが限界を探りクラッシュも、アルファタウリはポジティブ「AT03は速さと信頼性を兼ね備えた良いマシン」と代表

 2022年F1バルセロナテストが、2月25日、3日目最終日を迎えた。スクーデリア・アルファタウリは、午前にピエール・ガスリー、午後に角田裕毅を走らせる予定だったが、ガスリーがクラッシュ、マシンがダメージを受けたため、午後のセッションへの参加は取りやめた。

 午前セッション開始から約3時間のあたりで、ガスリーはターン5でクラッシュ。これにより赤旗が出され、セッション中断となった。ガスリーにけがはなく、『AT03』はガレージに戻されたが、チームは走行を再開することはできなかった。

2022年F1バルセロナテスト3日目 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)がクラッシュ
2022年F1バルセロナテスト3日目 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)がクラッシュ

 ガスリーはこの日、40周を走り、1分22秒469(C2タイヤ)で16人中14番手となった。ガスリーは3日間のテストを振り返り、「有意義なテストだった。新世代のマシンが実際にコース上でどういう動きを見せるのかを確認でき、誰にとっても興味深いテストになったと思う」と語った。

「走るたびにマシンについて多くのことを学び、ドライビングの面でも、この新しいマシンに関してどういう仕事をしていき、どうやって最大の力を引き出すのかについての考えを深めていくことができた。とてもうまくいったと思う」

「もちろん、今の時点ではパフォーマンスに目を向けてはいない。今回のテストでは、自分自身に集中し、パフォーマンス向上のため、ドライバーにとってマシンに何が必要かをチームが理解できるように、良いフィードバックを提供することに努めた」

「今年のマシンには去年までとはかなり違う感触を持っている。もちろん見た目が違うけど、反応の仕方も違うんだ。たとえばコーナーへの入り方やブレーキングなどが違う。いろいろなことを試し、マシンバランスに取り組むために、自分のドライビングを微調整してきた。すべてが学習プロセスの一部だよ」

「(3日目のクラッシュについては)残念ながら、午前の走行中にタイヤをロックアップさせ、マシンにダメージを負わせてしまった。でも、テストの目的は、限界を見つけることだ。僕たちは3日間にわたって多くの貴重なデータを収集することができた」

「まだ最初のテストにすぎないから、バーレーンでの3日間のテストまでに分析すべきことがたくさんある」

2022年F1バルセロナテスト3日目 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
2022年F1バルセロナテスト3日目 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)

 テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは「バルセロナテストの最初の2日間は堅実なものだったが、今日は少し厳しい一日になった」と述べている。

「いい形でスタートし、序盤のランで空力データの収集や、その他の基本的な部分でのテスト項目に取り組んだ。しかし、残念ながらピエールは初期のベースライン走行の際にコースオフし、マシンがダメージを受けた。チームは、裕毅を午後に走らせられるよう懸命に修理に当たったが、時間が足りず、一日のスケジュールを切り上げることになった」

「テスト全体を振り返ると、1日目と2日目にかなりの距離を走りこみ、多数のテスト項目をこなし、データを大量に集めることができた。それがAT03について学び、開発していく助けになるだろう」

「ここまでの進歩には満足しているものの、全体像を見ると、自分たちの競争力について多くの結論を導き出すのは難しい。チームによって取り組んでいたプログラムが異なっていたからだ」

「それでも次回のバーレーンテストまでに分析するデータを大量に集めることができたので、それによってこのパッケージをさらに進化させることができると私は確信している。冬期テストプランを完了させることを目標にしてバーレーンに向かい、開幕戦までにパッケージへの理解を深め、開発を続けていく」

2022年F1バルセロナテスト3日目 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
2022年F1バルセロナテスト3日目 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)

 チーム代表フランツ・トストは、2022年型マシンAT03について、好感触を得たと語っている。

「バルセロナで行われたAT03最初のテストはとてもポジティブなものだった」とトスト。「我々のエンジニアは、速さと信頼性を兼ね備えた良いマシンを開発したと思う」

「裕毅とピエールのふたりがたくさんの周回を走り、シーズンに向けて強力な基礎を築くことができた」

「残念ながら、今日はピエールがフロントタイヤをロックさせ、5コーナーでスピンオフしてしまったため、走行時間を大幅にロスし、裕毅は午後の走行ができなかった」

「だが我々はこの3日間で308周(1439.9km)を走破したので、それがバーレーンテストへの良いベースになるだろう。バルセロナで大量にデータを集めたことで、CFDと風洞の相関性が高まり、それが今後の開発ステップのための優れたベースラインを用意することになるはずだ」

「もちろんバーレーンに向けて細かいところをいくつか変えていくことになるが、次のテストに向けて良い基礎ができたと思う」


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