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F1 ニュース

投稿日: 2023.08.08 07:51
更新日: 2023.08.08 07:54

【全ドライバー独自採点/F1第13戦】強みである速さとレーステクニックを発揮、成熟度も増した角田裕毅

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F1 | 【全ドライバー独自採点/F1第13戦】強みである速さとレーステクニックを発揮、成熟度も増した角田裕毅

■評価 7/10:フェルスタッペンとの差が歴然としていたペレス

・セルジオ・ペレス(レッドブル):予選3番手/スプリント・シュートアウト8番手/スプリント リタイア/決勝2位
・ジョージ・ラッセル(メルセデス):予選8番手/スプリント・シュートアウト10番手/スプリント8位/決勝6位
・エステバン・オコン(アルピーヌ):予選15番手/スプリント・シュートアウト9番手/スプリント9位/決勝8位
・バルテリ・ボッタス(アルファロメオ):予選14番手/スプリント・シュートアウト17番手/スプリント13位/決勝12位
・カルロス・サインツ(フェラーリ):予選5番手/スプリント・シュートアウト3番手/スプリント4位/決勝リタイア
・ランド・ノリス(マクラーレン):予選7番手/スプリント・シュートアウト5番手/スプリント6位/決勝7位

2023年F1第13戦ベルギーGP セルジオ・ペレス(レッドブル)

 セルジオ・ペレス(レッドブル)は日曜に2位を獲得し、チームにマイアミGP以来の1-2フィニッシュをもたらした。とはいえ、チームメイトと比較すると、素晴らしい週末だったとはいえない。2回の予選セッションで、フェルスタッペンより約0.9秒遅く、スプリントではハミルトンとのバトルの後にリタイアした。日曜には素晴らしい走りを見せて2位をつかんだが、ペナルティで後方からスタートしたチームメイトとはまるで勝負にならず、本人もそれを認めている。

 ジョージ・ラッセル(メルセデス)にとって、日曜レースで順位を挙げて6位を獲得したのはまずまずの結果だったが、週末を通してハミルトンほどの速さがなかった。そのうえ、スプリント・シュートアウトでは、チームメイトのアタックを台無しにした。日曜レースではハミルトンとは異なる戦略で走り、それが奏功して順位を上げることができた。しかしアロンソの後ろのポジションにとどまったことは、メルセデスのコンストラクターズ選手権において、良いことではなかった。

 トリッキーなコンディションでチームメイトよりも苦戦していたエステバン・オコン(アルピーヌ)は、スプリントではガスリーより1周遅れでタイヤ交換を行ったことが不利につながった。日曜日には見事なレースをし、大きく順位を上げて8位をつかんだ。あと1周あれば、ランド・ノリスを抜いてもうひとつ上に上がることができただろう。

 アルファロメオが得意としないコースで、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は最善を尽くしたといえる。週末を通してチームメイトよりも速かった。チームの戦略が悪かったため、土曜スプリントのグリッドは後方になってしまったが、スプリントレースのなかで順位を上げた。日曜日には大部分のドライバーとは異なる戦略を採って、フリーエアで素晴らしいペースを見せたが、ポイント争いに加わるには直線スピードが足りなかった。スタート直後に角田を避けるために芝生に出なければならなかったことが響いた。

 ターン1への野心的な動きによって、カルロス・サインツ(フェラーリ)は最終的に決勝リタイアという結果になってしまった。ハミルトンを追い抜こうとしてブレーキングを遅らせ、進路を変えたことで、ピアストリとの接触が起きたのだ。サインツはイン側にマクラーレンがいたことに気付かなかったようだ。日曜の結果はよくなかったが、サインツは週末の間に良い走りをいくつか披露した。トリッキーなコンディションではルクレールよりも速さがあり、スプリントで4位を獲得したことには高評価を与えたい。

 若きチームメイトに圧倒されたランド・ノリス(マクラーレン)だが、それでもチームに9ポイントをもたらした。予選でコースオフし、フロアにダメージを負ったことが結果に影響した。日曜のドライコンディションでは、ローラーコースターのような展開になり、ミディアムタイヤとハードタイヤで苦戦した後、最終的にソフトタイヤでパフォーマンスを取り戻し、7位をつかんだ。

2023年F1第13戦ベルギーGP ランド・ノリス(マクラーレン)
2023年F1第13戦ベルギーGP ランド・ノリス(マクラーレン)

■評価 6/10:果敢に戦うもポイント争いに絡めなかったアルボン

・アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ):予選16番手/スプリント・シュートアウト12番手/スプリント12位/決勝14位
・ケビン・マグヌッセン(ハース):予選13番手/スプリント・シュートアウト18番手/スプリント14位/決勝15位

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2023年F1第13戦ベルギーGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

 アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)とチームにとって、期待外れの週末だった。ウイリアムズはウエットとドライの両方で誤ったダウンフォースレベルを選択したようだ。アルボンは果敢に戦ったものの、ノーポイントで週末を終えた。FW45のタイヤの劣化により、最終スティントでかなりのポジションを失うことになった。

 ケビン・マグヌッセン(ハース)は予選でも決勝でもチームメイトより優れた結果を出した。ポイント争いに絡むことができなかったものの、ニコ・ヒュルケンベルグよりはタイヤの状態は良かった。

■評価 5/10:角田ほどレースマネジメントがうまくいかなかったリカルド

・ダニエル・リカルド(アルファタウリ):予選19番手/スプリント・シュートアウト11番手/スプリント10位/決勝16位
・ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース):予選20番手/スプリント・シュートアウト20番手/スプリント17位/決勝18位
・周冠宇(アルファロメオ):予選17番手/スプリント・シュートアウト19番手/スプリント15位/決勝13位
・ローガン・サージェント(ウイリアムズ):予選18番手/スプリント・シュートアウト13番手/スプリント16位/決勝17位

2023年F1第13戦ベルギーGP ダニエル・リカルド(アルファタウリ)
2023年F1第13戦ベルギーGP ダニエル・リカルド(アルファタウリ)

 ハンガロリンクでは見事な走りを見せたダニエル・リカルド(アルファタウリ)だが、スパでは低迷した。金曜予選はトラックリミット違反でQ1敗退。トリッキーなコンディションの土曜日には勢いを取り戻し、良い結果を出したものの、日曜日には角田ほどのペースを発揮できず、レースマネジメントがうまくいかずに、チームメイトから24秒遅れの16位に終わった。

 ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は、日曜レースをピットレーンからスタート。チームメイトほど効率的なレースができず、タイヤがあっという間にだめになってしまい、決勝のなかで順位を上げることができなかった。

 全セッションでボッタスに敗れた周冠宇(アルファロメオ)は、スパでのマシンのパフォーマンス不足を埋め合わせることができず、ごく平均的な週末を過ごすことになった。

 ローガン・サージェント(ウイリアムズ)も周と同じで、チームメイトに全くおよばなかった。彼にとって週末のハイライトは、スプリント・シュートアウトでアルボンに近づいたことだったが、ドライコンディションでの差は大きく、経験あるチームメイトに匹敵するペースがなかった。

■評価 4/10:アロンソのチャンスをも奪ったストロール

・ランス・ストロール(アストンマーティン):予選10番手/スプリント・シュートアウト14番手/スプリント11位/決勝9位

2023年F1第13戦ベルギーGP ランス・ストロール(アストンマーティン)
2023年F1第13戦ベルギーGP ランス・ストロール(アストンマーティン)

 日曜レースで2ポイントを獲得したものの、ランス・ストロール(アストンマーティン)は週末を通して、アロンソには全くかなわなかった。金曜予選では1秒差をつけられた後、日曜決勝では良い戦略により好結果をつかんだ。とはいえ、終盤にオコンにポジションを奪われ、アロンソからは23秒遅れだった。それより悪かったのは、スプリント・シュートアウトでインターミディエイトタイヤを使い切った後、SQ2でミディアムタイヤでアタックに出てクラッシュし、アロンソのチャンスをも奪ってしまったことだ。

2023年F1第13戦ベルギーGP 表彰式
2023年F1第13戦ベルギーGP表彰式 左からグレッグ・リーソン、2位セルジオ・ペレス(レッドブル)、優勝マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位シャルル・ルクレール(フェラーリ)


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