ルノーは、2017年型のF1パワーユニットについて、先週まで行われていた合同テストで信頼性に関するトラブルは発生したものの、パフォーマンスに関しては設定していた目標を超えたかもしれないと自信を見せた。
ライバルのメルセデスやフェラーリとのパフォーマンス差を縮めるため、ルノーは今年、完全に新しいコンセプトでパワーユニットを設計した。
バルセロナでの合同テスト期間中、ルノーはERSに関わる信頼性の問題に悩まされ、各カスタマーチームは、より控えめなエンジンモードでの走りを余儀なくされた。それでもルノーは、このパワーユニットの持つポテンシャルについて楽観的な見方をしている。
「目標どおりに進んでいると思う。信頼性の問題が解消されるなら、むしろ目標以上といえるかもしれない」と、ルノーF1のマネジングディレクターであるシリル・アビテブールは語った。
「我々は今回のパワーユニットをまったく新しい構造で設計した。(内燃機関だけでなく)ERSについてもだ」
「これは、特に信頼性の観点からいえば、とても大きなチャレンジといえる。だから(今起きていることに)大きな驚きはない」
「ある程度の困難に直面することは予想していたし、それが実際に現れたということだ」
「だが、それもゴールを目指すなかで起きていることであり、それはいいニュースだと言える。つまり、高いパフォーマンスがあり、それを引き出そうとしているということだからだ」
「それほど頻繁に起きていたわけではない。エンジン部品の走行距離とライフを厳しく管理していた。それでもぎりぎりの状態にあるのだが」
「いずれにしても、目指していたパフォーマンスのレベルに届いた」
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