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F1 ニュース

投稿日: 2017.03.15 17:49
更新日: 2017.03.15 17:50

【F1新車分析】マクラーレンMCL32:昨年からさらに最適化されたリヤサスペンション

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F1 | 【F1新車分析】マクラーレンMCL32:昨年からさらに最適化されたリヤサスペンション

 技術ウォッチャーの世良耕太氏が、2017年のF1新車、マクラーレン・ホンダMCL32の気になるポイントを解説。F1バルセロナテストではパワーユニット等のトラブルにより本来の速さを発揮できずに終わってしまったが、リヤサスペンション周りなど興味深いパッケージがみてとれる。 

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2014年 マクラーレン MP4-29
2014年 マクラーレン MP4-29

 マクラーレンは14年以降、リヤサスペンションの構成が定まっていなかった。きっかけはビームウイングの廃止だ。ディフューザーの効果を高めるデバイスとして機能していたビームウイングが廃止されたので、14年のMP4-29は上下のリヤサスペンションリヤ側レッグ/ロッドを衝立状にしてビームウイングの代わりを務めさせようとしたのでが、このアイデアは1年でお蔵入りとなった。
2015年 マクラーレン MP4-30
2015年 マクラーレン MP4-30

 15年のMP4-30は、リヤサスペンションの構成を変更。ロワーアームとトーコントロールロッドを複雑な立体形状にして、空力的な役割を受け持たせていた。しかし、このアイデアも1年でお役ご免になっている。

2016年 マクラーレン MP4-31
2016年 マクラーレン MP4-31

 16年のMP4-31はロワーアーム後ろ側レッグとトーコントロールロッド、ドライブシャフトをシュラウドで包み込んだ構造にした。それまでは強引にダウンフォースを奪いにいく姿勢が見てとれたが、ドラッグ(空気抵抗)を意識した処理に変わった。独自のアイデアではなく、トレンドに追随した格好である。


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