クランク部のスリットは外側から内側に空気を取り込む形状なのに対し、下端のスリット(写真:4)は内側から外へ流す構成になっているのが興味深い。
ディフューザーには形の不揃いなバーチカルフィンが並んでおり、リヤタイヤに最も近い位置の下端は水平フィン状に処理されている(写真:5)。手の込んだ細かい処理はフロントから取りかかるのが一般的だ。
開幕前の段階でここまで手の込んだ処理が行われているということは、相当に早い段階で開発に着手したことが推察できる。構築した空力パッケージが効果的かどうかはまた別の話だが……。