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モタスポブログ

2016.04.20

北の国から2016──小さなジョリオンとケビン、上海へ/スペシャル特派員レポート


モタスポブログ | 北の国から2016──小さなジョリオンとケビン、上海へ/スペシャル特派員レポート

元ロータス、現在はルノーとなったエンストンのチームで「Mini」というドライバーのフィギュアが活躍しているのを、ご存知でしょうか。これがまあ大変かわいらしく、ひそかに編集部では作者のホンマさんのブログを愛読していたのですが、このたび中国GPを観戦するという情報をキャッチ(もちろんブログで)しまして、思い切って「観戦記を書いていただけませんか?」と、お願いした次第です。

○ ○ ○ ○ ○

はじめまして、こんにちは、わたくしホンマと申します。
北国にて、ドライバーのフィギュアをチマチマと作成しております。キミ・ライコネンがロータスF1チーム在籍時は「Mini Kimi」の名でチームのSNSにフィギュアが登場しておりました(我が人生最大のビッグヒット!)。今シーズンも「Mini Jolyon」と「Mini Kevin」が、Renault Sport F1に登場しております。見かけた際には、ちらりとホンマを思い出していただけたら幸いです。

さて、わたくしにとっての2016年は、右手首骨折という痛い幕開けでございました……。アイスバーンでバーンと! 猿も木から落ちれば、道民も氷で滑るのです。無念の全治1カ月、不自由な生活にやさぐれたわたくしが「中国GPいかない?」な、お誘いに即、飛びついたのは言うまでもありません。

しかし出発日が近づくにつれて

「シャワー時には目と口を閉じないと病む」
「ジュースの氷もダメ」
「街中がスリ」
「トイレのドアがない」

等々、真相は不確かながら、数々の助言に比例して荷物は増えていき、まだ日本なのに腹を壊すという体たらく。

けれども、わたくしには、やらねばならぬ使命があるのでございます。まだ傷む手こらえて母さんが夜なべした新しいMinisを、Renault Sport F1さんに直接お届けするという使命がなっ!

上海1

Mini Jolyon & Mini Kevin!

ということで、中国GPレポート番外編をF1速報さんのお誘いで書かせていただけました。読者のみなさんにも最後までおつきあいしていただけたらうれしいです。

……ちなみに、みなさんはトイレにドアがなかったら、隠すのは尻? それとも顔? わたくしは断然、顔派でございます。尻見られても、誰かわからなければいいんですよ!(たぶん)

上海国際サーキットのメリットはと聞かれたら「行きやすい!」のひとことではないでしょうか。鈴鹿しか行ったことがない、わたくしが言っても、いまいち信憑性に欠ける気もいたしますが、だがしかし!

空港から地下鉄。ホテルからも地下鉄。どこでも地下鉄。移動費が安いので気軽にタクシーも使えるし、バスも、きっと便利なんだろう。わからんけど。名古屋に到着時点で毎度毎度迷子になっているわたくしにとっては、まさに天国。上海さまさま。

ただし表があれば裏があり……デメリットもあるわけで。
地下鉄に誰も並ばない!
乗り込んでくるお客さんにブッ飛ばされる!
席を取ろうとするお客さんにブッ飛ばされる!
突然の右折車にブッ飛ばされそうになる!
音もなく近づく電動バイクにもブッ飛ばされそうになる!
な無法地帯なので、メンタルを鍛えましょう。
大丈夫です、轢かれなければ死にません。

上海2

駅から出たら歩いて2分でサーキット。なんという、すばらしい利便性! ここに住みたいぞ。レース開催時以外は人っ子ひとりいなそうだけれども。

onee

セキュリティ厳しいです。写真の奥の眼力厳しいお姉さんを見てわかるとおり、空港レベルでチェックされました……のちに、このセキュリティで痛い目に会うことを、わたくしは、まだ知らないのであります……。

グランドスタンドはハミルトンファンとベッテルファンが目立っておりましたよ! 昨年までは長めな持ち手の応援旗を、みなさん振り回していたそうですが、今年は長さ規定があったようです。

上海4

ハミルトンな方々と

上海5

ベッテルな方々

そうか、上海名物なライコネン少女隊は、もう過去のものなのか……とセンチメンタルジャーニーしておりましたが

上海6

決勝のドライバーズパレードで違う場所にいることが判明いたしました。よかったよかった、おばちゃん安心いたしましたよ。

今回、ルノー広報さんとの連絡手段として用意していたのが、SIMとVPN。メールとツイッター環境だけは死守せねばとがんばったわけですが、結果、なんとかなりました。なんとかすれば、なんとかなります。事前に調べましょう。ただメールが数日後に送られてきたりと謎の現象がいくつかありましたが、追求はしませんとも!

そして広報さんとの待ちあわせは、なんとかなりませんでした(笑)
最終的には、めぐりあえたけれども! 例のセキュリティによるブロックの連続攻撃に、汗かきながらサーキット内を走り回ること数十分。最終的には川を挟んでの大声での名前連呼。あの黄色いユニフォームを見つけたときのうれしさは、言葉にできません。

上海7

「待たせたな!」

現れた広報さんからは黄色い後光がさしておりましたよ。ありがたやありがたやー。
成仏顔のホンマさんと男前な広報さん。

上海8

長い長い上海サーキットのパドックトンネルを抜けると

上海9

そこは別世界でありました。

上海10

パンダまたはタヌキ「後編につづくよ」


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