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オーストリア、レッドブルリンクです。素晴らしい眺望のグランドスタンドの上にあるプレスルーム。ネットも朝、昼、晩御飯も無料だし、レッドブルも飲み放題な素晴らしい環境のグランプリ。レッドブル様ありがとうございます!

木曜日にサーキットに着いて、天気予報をチェックすると金曜の降水確率80%、土曜、日曜が60%。ということは、この綺麗なサーキットで大好きな雨が降る! じゃあピットに行くのは土曜のフリー走行にして、金曜は1日コースで撮影しようと決めたわけです。

そして、フリー走行1回目。ご覧の写真のように素晴らしい天気です……なんじゃ、そりゃ。フォトジャケットの背中には雨具を装備してるのに……。

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フェラーリのベッテル選手のマシンにハロ2号。あの、やっぱり、好きではないです。F1のカッコよさが削がれる気がします。安全性は大事です。それは、そう。でも、個人的には、ないほうがいいと思います。

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午後のフリー走行2回目、コースに出るために乗るシャトルのおじさんに「雨具持ったか」って聞かれて。その時点で空の半分は晴れていたわけです。雨具は、持っているけれど、また降らないんでしょと思いつつ、最終コーナーのひとつ前でシャトルを降りて待機。みるみる空が黒くなってきて……

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しばらくすると
ドッヒャ〜〜〜と降ってきた!

降ってくれと、たくさん祈り、思ったけれど、あまりに降りすぎ。その周に走っていた選手は、ゆっくり周ってピットイン。これじゃあ、走れません。撮るだけ撮って、急いでカメラにカッパをかぶせおわったときには自分はパンツまでびしょ濡れ。ポンチョを着て、しばらく大雨。そして1cmくらいの雹、雹、雹……。

もう、笑うしかない状態。オフィシャルさん用の大きな傘の下に隠れていたんだけど、横なぐりの雨と雹が、僕の太いふくらはぎに直撃して痛いし。

しばらくして、やんで、また青空!

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走行再開のときは濡れていて、撮影は楽しめました。

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そして、ドライになり、いつものように、メルセデスが速い。

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GP3の福住選手。今回はGP2の松下選手はお休みなので、日本代表は彼だけ。

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金曜の夕方に行われた練習走行では、7位。登り、下りと思った以上に勾配があって、事前テストのときと走行フィーリングが違いすぎて、ちょっと悩んでいる感じ。頑張っていただきたいです!

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同じく、GP3に出ているジュリアーノ・アレジ選手。ブレーキのトラブルだったのか、1コーナーをまっすぐ行って、かなりのスピードでドン! とぶつかりました。幸い自分で歩いていたから、ひと安心。ちょっと腰が痛そうなそぶりをしていたので、どうなんでしょう? お母さん、心配だろうな〜〜〜。

(その後、アレジ選手はドクターストップで欠場となってしまいました)

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1コーナー先の観客席。どでかい広告スペースになってしまいました。チケット売れてないそうです。高いお金を出してまで、現地に行く気持ちになれなかった人が多数ということです。再開になった2年前は、満員のお客さんでしたもの……。

アゼルバイジャンといい、困ったもんですな〜〜〜

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「よしっ、長谷川さんに聞いてみよう!」第4回です。お名前は敬称略で。

まず前回に宿題となっていた、F1のパーツのお値段を調べてくれました! ありがとうございます!

「エキパイ、左右1セットで、300万円! 1レースごとに交換します。材質はインコネルです。ホンダ社内製です」

やっぱり、すごいねF1って!

 

来年のマシン次第ではアロンソが引退してしまうかもと言っていますが、そこらへんのプレッシャーは感じますか。(千葉県・本間響)

「感じます! でも引退するかどうかは、年齢とかいろんな要素がありますからね……。どちらにしても、いいクルマを用意したいです。来年ということでなく、いまでもプレッシャーを感じています」

 

先日ル・マン24時間で優勝したポルシェがERSで発電した量は一般家庭の3カ月分という記事を見ました。F1は1時間半~2時間ほどのレースで、発電量はどれほどなのでしょうか。(兵庫県・ペンネーム:でびっど)

「難しいんですが、回生量は1周あたり2メガジュールと決まっていますから、70周のレースだと140メガジュールになります。とにかくクルマのエネルギー回生量というのは、ものすごいんですね。調べて、のちほどお伝えします……」

すみません。お手間おかけします……ひょっとすると、すごい量かもしれませんね。

 

今年のマクラーレン・ホンダは予選Q3進出、決勝でも入賞が続き、昨年から他チームと比べても格段に進化していると思います。マシンはもちろんパワーユニットのレベルアップもあったと思うんですが、長谷川さんが今年から加入して、変えたところや仕事への取り組み方、開発の考え方を以前とは少し変えたことなどありましたら教えてください。(三重県・ペンネーム:ゆーき)

「基本的には変えてませんね。ただオペレーションの上で、昨年は参戦初年度ということで、いろんなものを試す、性能を上げていくということに重点を置いていましたが、今年は、完走し、そしてQ3を目指すということです。正常進化ですね」

 

F1が大好きで毎戦見ています! 現在は工業高校に通っているのですが、F1について話ができる仲間がいません。みんなはあまり興味がないようなのですが、人気を拡大するには、どのようにしたら良いでしょうか。ホンダが優勝したときに日本中がお祭り騒ぎになることを期待しています。(静岡県・ペンネーム:NEWスター)

「ぜひ、まわりの人にF1の話をして盛り上げてほしいと思います! あと、ホンダという日本の会社が参画しているからには、ドライバーという要素が盛り上げのひとつになると思いますので、松下選手にも期待しています」

 

アロンソ選手、そしてバトン選手の意外な(?)イイ話を教えてください。あまりメディアの前では見せないような素顔が知りたいです。(茨城県・青山知之)

「アロンソ選手はクルマやドランビングに対しては非常に要求が厳しかったりしますが、ふだんは非常にフレンドリーですよ。それは、バトン選手も一緒ですね。いい人たちです、本当に」

ということで、次回はイギリス。どしどし、質問お待ちしています!

 

質問の送り先は以下にて。
熱田カメラマンが直撃、ホンダF1についての質問を募集します

 

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熱田護(あつた・まもる)1963年生まれ。三重県鈴鹿市出身。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。2輪世界GPを転戦し、1991年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行う。2016年もF1全戦をカバーする予定。WEB:Mamoru Atsuta Photography

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