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 そして昨季はディフェンディングチャンピオンとして臨んだイングラムも、引き続きブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8から参戦。こちらも熟成の進む『ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス』でタイトル奪回に挑む。

「昨年、僕らはタイトルをかけてアッシュ(サットンの愛称)と本気で戦った唯一のチームだった。でも最終的に最後まで戦いを進めることができなかったのは、ノックヒルでのたった1レースのエラーによるものだけだった」と振り返ったイングラム。

「アッシュが非常に多くの勝利を収めていたとき、最終戦に入ってもまだ争いが続いていたという事実は、年間を通じて僕らが非常に安定していたことを示しているが、いくつかの場面で完全なペースを保てなかった。冬の間、僕らはすでに強力なパッケージをさらに強固にするべく懸命に取り組んできた。そうすれば、今季のレースでは毎週末、安定して速いクルマを手に入れることができるだろう」

 そしてジョシュ・クックとエイデン・モファットの両名が、新シーズンに向けスピードワークス・モータースポーツに移籍。新たに創設されたサテライトのLKQユーロ・カーパーツ・ウィズ・SYNETIQから参戦することが発表された後、ホンダ陣営として孤軍奮闘してきたワン・モータースポーツは、2024年のBTCCに参戦しないことを認めた。

「これは非常に難しい決断だったが、チームの向上とスポーツにおける将来の成功を保証するために下された判断だ」と説明するのは、チームオーナーを務めるスティーブ・ダッドマン。

 現インディペンデントのチャンピオンチームとして、シリーズ参戦枠となる3台分のTOCA BTCCライセンスを保有しているワン・モータースポーツだが、その状態を維持したまま2025年のグリッド復帰に向けシビック・タイプRの「広範な開発プログラム」に注力することになるという。この結果、今季のBTCCは1994年以来、ホンダの名がグリッドに登場しないシーズンとなる。

「言うまでもなく、2024年の活動計画については何度も議論があったが、TOCAとの話し合いの末に最終的にこの決定を下したとき、現時点ではそれが正しいと心の底から確信している」と続けたダッドマン。

「非常に尊敬されているパートナーであるNBE(エンジオンチューナーのニール・ブラウン・エンデジニアリング)と、エンジンプログラムとともにシャシー、空力、冷却システムのあらゆる側面で実行したい明確な作業プログラムがあり、今後も開発ツールの電源をダウンさせるつもりはない」

「この1年間は傍観者として過ごすことになるが、来季は強い立場で戻ってきて全力で取り組み、何をするにも新鮮な気持ちで臨むことができるだろう」

チームは3月15日に『ヒョンデi30 Fastback N Performance』の新リバリーお披露目を予告している
FK8型ホンダ・シビック・タイプRを走らせてきたOne Motorsportが1年間の活動休止を表明
「この1年間は傍観者として過ごすことになるが、来季は強い立場で戻ってくる」とスティーブ・ダッドマン

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