「元VASCドライバー、ポルシェ経験者、ラリー王者に多数の女性ドライバー。本当の多様性を具現化したTCRオーストラリアに参戦できるのは光栄よ」と、22歳のアンジェロ。
「私は前輪駆動のマシンでレースをしたことがないから、できる限り早く頭を切り替えたいと思っているわ。テストではスバルをドライブしたけれど、シリーズではオペルを走らせることになると思う」
「テストでは誰もがリヤタイヤの温度を上げようと必死だったのが、私にとってトリッキーな経験だった。シドニーの開幕戦までに多くの人からレクチャーを受けたいけれど、自分自身に過度な期待を課してはいないし、オープンマインドで挑めるのはとてもヘルシーよ」
さらにVASCで長年活躍を演じた大ベテラン、ジェイソン・ブライトが率いるアライアンス・ オートスポーツ・チームは、ニュージーランド出身のアレクサンドラ・ホイットリー起用をアナウンス。ブライトとともにフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRをドライブすることが決まった。
NZで自らのチームを立ち上げ、多くのカテゴリーに参戦するホイットリーは、2018年に耐久シリーズのタイトルを獲得したほか、ピックアップ・トラックを用いたNZ V8ユート・レーシング・シリーズで1勝を挙げ、ランキング6位に入っている。
「でも、シドニー・モータースポーツパークを走ったこともなけば、前輪駆動のマシンでレースしたこともないの(笑)。だからVASC経験者とドアをこすりながら走ることができたら、私はうまくやったと言えると思うわ。この機会をくれたジェイソンと(ロジスティクスを担当する)マット・ストーン・レーシングに感謝したいと思う」
その他、アルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCRとルノー・メガーヌR.S.TCRを投入するGRM(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ)は、ジェームス・モファットをルノーのエースに起用。同じくVASC経験者のトニー・ダルベルトはホンダのサポートするFK8シビック・タイプR TCRをドライブ。ヒュンダイi30 N TCR、アウディRS3 LMSのエントリーも決まっている。



