開幕延期が決まっているなか、2020年のSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権に向け、有力チームが続々と体制を発表している。フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRを走らせるKågered Racingは引き続き3台のマシン投入をアナウンスし、現チーム王者のBrink MotorsportはアウディRS3 LMSの新カラー公開と同時にテストを開始。さらに古豪Brovallen Designは19歳の新鋭を起用するなど、各陣営それぞれが盟主PWR Racing包囲網を構築している。
2019年のSTCCことTCRスカンジナビア・シリーズで年間2勝、6度の表彰台を獲得し、ランキング4位となったアンドレアス・アールベルグは、ふたたびKågered Racingと共闘で3台のフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRのうち1台をドライブすることが決まった。
「これでチームとは8年目のシーズンを迎えることになる。僕らには毎年前進している手応えがあり、2020年こそはタイトル獲得に挑戦できる準備が整ったと感じている」と、難しいシーズンオープンを前に意気込みを語った30歳のアールベルグ。
「目標は高く掲げるべきだと思うし、実際2019年は最終戦までタイトル獲得の権利を残して挑むことができた。2020年の目標は順位表の上位3つのみで、2019年の結果はすべてをポジティブに感じさせてくれる。Kågered Racingとすべてのパートナーのためにも良い戦績を残したいね」
2020年から新体制として工作機器メーカーの『Milwaukee Tool(ミルウォーキー・ツール)社』とのジョイントを決めたチームオーナーのミッケ・カヤードも、新たなシーズンに向け「力強いリザルトを期待する」と続けた。
「アンドレアスはここ数シーズンでドライバーとして大きな進歩を遂げ、2019年の彼のリザルトはチーム全体を本当に勇気付け、メンバー全員に強いモチベーションをもたらしてくれた」とカヤード代表。
「ドライバーとしてのアンドレアスも、我々チーム全体も、2020年こそは次のステップに進む準備ができているよ」