RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ(旧VASC)に参戦するフォード系トップチームのTickford Racing(ティックフォード・レーシング)は、レース距離500マイル越えの長距離戦に向け、耐久カップ登録ドライバーとしてアレクサンダー・プレマと、ジェームス・モファットをチームに迎えると発表。かつてDJRチーム・ペンスキー(現Dick Johnson Racing/ディック・ジョンソン・レーシング)でスコット・マクラフランと組み、2019年の『バサースト1000』を制覇した優勝請負人が、新天地で引き続きスーパーカーを戦うこととなった。
2004年のマカオGPウイナーであり、F1でのサードドライバーやアウディとのル・マン24時間など多彩な経歴を持つフランス出身のプレマは、2012年以降活動の場をオーストラリア大陸に移し、スーパーカー・シリーズに参戦してきた。その間、Garry Rogers Motorsport(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ/GRM)、Triple Eight Race Engineering(トリプルエイト・レースエンジニアリング)、そしてDJRチーム・ペンスキーと複数の有力チームを渡り歩いてきた。
2020年はシーズン開始前にテストに参加していたものの、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響で実戦参加することは叶わず。今回のアナウンスは現在38歳のプレマにとって、2シーズンぶりのスーパーカー参戦となる。
「ついにこうして、バサースト1000に戻ってこれるのが決まって最高の気分だ」と、引き続きフォード・マスタング・スーパーカーのステアリングを握ることとなったプレマ。
「昨季はレースを戦う機会を失い、本当に寂しい気分だった。その分だけ今季は優勝リングを僕の手元にコレクションする準備が整っている。とくに、2020年を通じてティックフォードがどれほど進歩したのかを知っていれば、僕はこのカムバックに非常に意欲的に取り組めるってものさ。(耐久カップイベント開催予定の)2021年シーズン後半戦にふたたびオーストラリアに戻り、挑戦を再開する日を楽しみにしている」
一方、2018年当時チームに在籍したチャズ・モスタートとタッグを組み、耐久カップ戦の“ゴールドコースト600”を制覇したモファットは、チームと4年目のシーズンを戦うことが決まった。
「こうしてティックフォードの彼らの元に戻ってこれたのは最高の気分だ」と、シリーズ参戦11年目を迎えるモファット。