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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.12.14 16:28
更新日: 2021.12.14 16:29

緊迫の接近戦で連続3位表彰台、シボレーのカサグランデが初タイトルを獲得/SCB最終戦

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海外レース他 | 緊迫の接近戦で連続3位表彰台、シボレーのカサグランデが初タイトルを獲得/SCB最終戦

 最終戦を迎えた2021年のSCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”第12戦BRBスーパー・ファイナルが12月11~12日、インテルラゴスで開催され、1秒差圏内に27台が入る僅差の予選でポールポジションを獲得したガブリエル・カサグランデ(A.マティス・フォーゲル/シボレー・クルーズ)が、日曜両ヒートともに3位表彰台を獲得。選手権リーダーの優位性に甘んじることなく、シリーズ3連覇王者ダニエル・セラ(Eurofarma-RC/シボレー・クルーズ)や、年間最多ポールポジション獲得記録を持つ“最速男”ことチアゴ・カミーロ(イピランガ・レーシング/トヨタ・カローラ)らを退け、キャリア初のドライバーズチャンピオンを手にした。

 サンパウロのF1トラックで争われるSCB最終決戦を前に、スタンディング最上位につけた26歳のカサグランデは、ランキング2位のセラに対し最後の週末に獲得できる最大56ポイントのほぼ半分に相当するリードを保って乗り込んできた。

 しかし初のSCBタイトル獲得に向け意気込むカサグランデは「攻めの姿勢で行く」と語って予選に挑むと、1秒差圏内に27台が入ったQ1を危なげなく突破。続くQ2でもトップ10がわずか0.252秒のギャップに収まる緊迫の接近戦を制し、1分40秒035のフライングラップでキャリア通算4度目のポールポジションを射止めた。

「僕はこのトラックが大好きなんだ。大勢のファンがスタンドに戻り、家族や友人の見守る前で結果が出せて素晴らしい気分だよ。このポールで2点を加算できたのも大きいね」と、喜びを語ったカサグランデ。

「5月のインテルラゴスでもポール獲得から優勝を果たしたが、それはチームのみんなが速いクルマを用意してくれたからだ。もちろん明日も、その5月の再現を狙うつもりさ。僕らのタイトルのためにね」

 この予選結果により、フロントロウ2番手に並んだ“予選最速男”カミーロは、決勝を前にカサグランデ、セラの選手権上位2名が週末0ポイントで、自らは勝利を挙げる条件でのみ戴冠可能という、数学上で残されていた逆転タイトルの可能性も消滅。一方で「僕が4冠目を狙うには、彼に不運が必要だね」と語ったセラが2列目3番手という結果となり、最終決戦に向けグリッド前方に役者が揃う完璧なお膳立てが整った。

Q2でもトップ10がわずか0.252秒のギャップに収まる緊迫の接近戦を制し、ガブリエル・カサグランデ(A. Mattheis-Vogel/シボレー・クルーズ)がキャリア通算4度目のポールポジションを射止めた
12月11~12日のインテルラゴスでは、パドックのドライバー陣も詰めかけたファンも、F1最終戦の行方を固唾を飲んで見守った
ともにフルシーズン・デビューイヤーで苦心したフェリペ・マッサ(Lubrax Podium/シボレー・クルーズ/右)と、トニー・カナーン(Full Time Bassani/トヨタ・カローラ)
TOYOTA GAZOO Racing Brasil(TGRブラジル)勢最後の1台としてタイトル戦線に留まったチアゴ・カミーロ(Ipiranga Racing/トヨタ・カローラ)も届かず

■ブラジル人にとって、インテルラゴスで王者になるのは“魂”に触れるような瞬間


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