一方、東欧に拠点を置く小規模チームに加入し、モンツァでは物議を醸す状況ながら勝利も飾ったオモラは、2022年も引き続きシリーズへのフル参戦が確定。チームは彼のために新しいエラントラN TCRを用意し、ヒョンデ・モータースポーツ(旧ヒュンダイ・モータースポーツ)が指名する2022年のジュニア・プログラム・ドライバーに選抜されたヤヒム・ガラシュと合流することになる。
そしてTCR規定シリーズで通算7年目を迎えるスペイン出身のオリオラは、年間4勝を挙げてタイトルを獲得した南米での実績を提げ、マーティン・ライバ率いるブルタル・フィッシュ・レーシングに凱旋復帰することが決まった。
「昨年にTCRの南米選手権で総合優勝を果たしたことが、僕を後押ししてくれたんだ」と語ったオリオラ。「昨年は(所属したW2 ProGP)チームのコーチとして、サーキット以外で得た経験も、僕にはそれまで備わっていなかった視点を与えてくれたんだ。新しいシーズンに向け、ブルタル・フィッシュとJASモータースポーツには『ありがとう』と言いたいし、素晴らしいシーズンと力強いレースができればと思っている」
さらに今季の3台体制を明言していたターゲット・コンペティションは、ジョシュ・ファイルズ、ニコラ・バルダン、そしてフェリーチェ・ジェルミニの起用を表明。ファイルズは2019年にタイトル獲得に貢献した古巣へと戻ることになった。
「ヒョンデとともに今年のTCRヨーロッパ・プログラムに参加できることはとても幸せだし、多くの成功を収めたチームであるターゲットに戻ってきたことは、さらに幸せな気分にさせてくれるね」とファイルズ。
「もちろん今年もタイトル獲得に向け全力でプッシュしていく。数週間後のポルトガルでのスタートが待ち遠しいね!」


