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 ドライバー交代を伴うピットストップ義務付けの60分勝負が、現地日曜正午過ぎに開始されると、予選7番手で“グリッドドロー”の好機を得たトヨタ陣営ファン-アンヘル・ロッソ(パラディーニ・レーシング/トヨタ・カローラGRS TCR)が、序盤から地元W2プロGPオスマンとの首位攻防戦を展開する。

 そこへもう1台のトヨタ、ディエゴ・ヌネス(コブラ・レーシングチーム/トヨタ・カローラGRS TCR)が援軍とばかりに迫ったが、9周目にはクプラがドアをこじ開け首位を奪取。そこからジリジリとリードを拡大していく。

 義務ピットのウインドウが開くと、首位を奪ったオスマンはラピーニャにスイッチしてポジションを堅持。2番手でヌネスからチアゴ・ヴィヴィクアに交代したコブラ・レーシングのカローラは、そこからクプラのリヤバンパーを何度も突き、ボディを擦り付けての肉弾戦を展開し、僅差の2位でチェッカーを受ける。

 しかしフィニッシュ後にはさらなる波乱が待ち受け、最低ピット停車時間の違反により、コブラ・レーシングには90秒のペナルティが言い渡され、70号車のカローラは9位に降格することに。これで2位にレイス/バリオ組のクプラが続いてワン・ツーが確定、3位にカゼッラ/ディ・マウロ組のFK8型ホンダ・シビックが並ぶポディウムと変わった。

 健闘を見せたパラディーニ・レーシングのロッソ/ルチアーノ・ファローニ組と、ファビアン・シャナントゥオーニ/ベト・モンテイロ組(パラディーニ・レーシング/トヨタ・カローラGRS TCR)が4位、5位となった一方で、ポールシッターのモンテネグロ組シビックはリタイアを余儀なくされ、これで2戦連続ノーポイントに。

 同じく戦前はランキング2位だったトヨタ・チーム・アルゼンティーナ(TTA)のベルナルド・ラヴァーも完走ならず。結果、繰り上げ2位のレイスがポイントリーダーの座を手にし、2位にカゼッラが浮上、モンテネグロは首位と26点差の3位に降格している。

 続くTCRサウスアメリカの第5戦は通常の2ヒート制フォーマットに回帰し、7月21~23日の週末にウルグアイのリベラに位置するアウトドローモ・エドゥアルド ・プルデンシオ・カブレラにて争われる。

ガリド・オスマン/フェリペ・ラピーニャ組がディエゴ・ヌネス/チアゴ・ヴィヴィクア組(コブラ・レーシングチーム/トヨタ・カローラGRS TCR)の猛攻を凌ぐ
ガリド・オスマン/フェリペ・ラピーニャ組がディエゴ・ヌネス/チアゴ・ヴィヴィクア組(コブラ・レーシングチーム/トヨタ・カローラGRS TCR)の猛攻を凌ぐ
繰り上げ2位のレイスがポイントリーダーの座を手にし、2位にカゼッラが浮上、モンテネグロは首位と26点差の3位に降格している
繰り上げ2位のレイスがポイントリーダーの座を手にし、2位にカゼッラが浮上、モンテネグロは首位と26点差の3位に降格している

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